バッテリー容量は、motorola razr 40 ultraが3800mAhで、Galaxy Z Flip5が3700mAh。どちらも5Gスマホとしては少なめだ。だが筆者が両モデルを同じように使っていると、電池持ちはmotorola razr 40 ultraの方がいいと感じられた。
そこで、実際の電池持ちを比較するべく、メインディスプレイの明るさを100%にして、「YouTube」アプリで同じ動画(1080p)を再生してみた。電池残量97%で再生を開始し、1時間おきに残量をチェックしたところ、motorola razr 40 ultraは90%→84%→77%と減っていき、Galaxy Z Flip5は88%→80%→72%となった。やはり、電池持ちはmotorola razr 40 ultraの方がよさそうだ。
筆者が1週間ほど使い比べた印象では、どちらのモデルも標準的な使い方では1日で電池がなくなることはなさそう。motorola razr 40 ultraは使い方によっては2日持ちそうで、Galaxy Z Flip5は2日持たせるのは厳しいかも、と感じた。
Galaxy Z Flip5の「設定」→「バッテリーとデバイスケア」→「バッテリー」の画面。独自の「省電力モード」や、電池効率を変える「パフォーマンスプロファイル」「急速ワイヤレス充電」など、多彩な機能を備えている内蔵スピーカーは、どちらも2口。開いた状態での上部と下部に搭載されていて、ステレオ音声を楽しめる。両モデルともにボリュームを上げた場合の音割れなどはなく、左右のバランスの取れた音量で出力される。「Dolby Atmos」に対応し、好みの音質に調整できることも共通している。
音楽アプリの操作は、閉じたままで外側ディスプレイで行える。両モデルともにコンパクトなのでポケットに収めやすく、ワイヤレスイヤフォンで聴く場合、スマホをサッと取り出して、素早く楽曲を確認したり、選択・再生したりできることも利点といえる。
メーカーは異なるものの、サイズや仕様に似ている部分が多い両モデル。使い比べる前は、5世代目で、プロセッサの性能でも上回るGalaxy Z Flip5が勝る部分が多いのでは? と予測していた。カラバリやアクセサリーの豊富さでもGalaxy Z Flip5に軍配が上がる。しかし、実際には、motorola razr 40 ultraも楽しく快適に使えた。閉じたままで使えるアプリが多く、電池持ちがいいことなど、優位性を感じた部分もある。
モトローラの折りたたみスマホが日本で発売されるのは、これが2台目だが、グローバルでは4世代目となる。両モデルともに完成度を高めて、外側ディスプレイを大きくし、新たなフェーズに入ったと感じさせてくれる製品だった。どちらを選ぶかは迷うだろうが、直感で選んでも後悔しないと思う。
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