Nothing、「iMessage」サポートアプリ「Nothing Chats」公開延期

» 2023年11月20日 09時32分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 英Nothing Technologyは11月18日(現地時間)、14日に発表した米Appleの「iMessage」とRCSの両方をサポートするメッセージングアプリ「Nothing Chats」の公開を延期すると発表した。「いくつかのバグを修正するため」としている。


 Nothing Chatsは、欧米の一部地域で同社のスマートフォン「Phone(2)」ユーザー向けに17日に提供を開始する予定だった。

 このアプリは、米新興企業Sunbirdと共同開発したアプリで、Apple IDでログインして使う。Nothing Chats経由でiPhoneユーザーとメッセージをやり取りすれば、iPhoneユーザー側のiMessageにiPhoneユーザーと同じ青いフキダシでメッセージが表示されるとしている。

 nothing chats Nothing ChatsのGoogle Playストアページより

 また、Nothingの公式ページには、「チャットメッセージはすべてエンドツーエンドで暗号化(E2EE)されているため、ユーザーが送受信したメッセージにはNothingもSunbirdもアクセスできない」とある。

 q and a  Q&A

 だが、ユニバーサルメッセージングアプリ「Texts」を手掛ける米Automattic傘下のTextsが同日、リバースエンジニアリングの結果、SunbirdもNothing Chatsも実際にはE2EEにはなっていないことが判明したと公式ブログで指摘した。

 Nothingはこの指摘については触れていないが、「いくつかのバグ」にはこの問題も含まれているのだろう。

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