英Nothing Technologyは11月18日(現地時間)、14日に発表した米Appleの「iMessage」とRCSの両方をサポートするメッセージングアプリ「Nothing Chats」の公開を延期すると発表した。「いくつかのバグを修正するため」としている。
Nothing Chatsは、欧米の一部地域で同社のスマートフォン「Phone(2)」ユーザー向けに17日に提供を開始する予定だった。
このアプリは、米新興企業Sunbirdと共同開発したアプリで、Apple IDでログインして使う。Nothing Chats経由でiPhoneユーザーとメッセージをやり取りすれば、iPhoneユーザー側のiMessageにiPhoneユーザーと同じ青いフキダシでメッセージが表示されるとしている。
また、Nothingの公式ページには、「チャットメッセージはすべてエンドツーエンドで暗号化(E2EE)されているため、ユーザーが送受信したメッセージにはNothingもSunbirdもアクセスできない」とある。
だが、ユニバーサルメッセージングアプリ「Texts」を手掛ける米Automattic傘下のTextsが同日、リバースエンジニアリングの結果、SunbirdもNothing Chatsも実際にはE2EEにはなっていないことが判明したと公式ブログで指摘した。
Nothingはこの指摘については触れていないが、「いくつかのバグ」にはこの問題も含まれているのだろう。
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