英Nothing Technologyは11月14日(現地時間)、米Appleの「iMessage」とRCSの両方をサポートするメッセージングアプリ「Nothing Chats」を発表した。欧米の一部地域で同社のスマートフォン「Phone(2)」ユーザー向けに17日(金曜日)にリリースする。
このアプリを使うと、Phone(2)でiPhoneのiMessageユーザーと送受信する際、入力中の表示や青いフキダシなど、iMessageとほぼ同じ機能を利用できるという。
Nothing Chatsを使うには、Apple IDでログインする必要がある。米新興企業Sunbirdと共同開発したアプリで、Sunbirdのプラットフォーム上に構築されている。
Nothing ChatsのページのQ&Aでは、「チャットメッセージはすべてエンドツーエンドで暗号化されているため、ユーザーが送受信したメッセージにはNothingもSunbirdもアクセスできない」とある。
また、メッセージがSunbirdのサーバに保存されることもないというが、Nothingは米The Vergeなどの複数のメディアに対し、ログインしたユーザーのiCloud資格情報はSunbirdの暗号化されたデータベースに保存されると説明した。
まだ既読表示などには対応しないが、将来的には機能を追加していく計画という。
米国では、特に若者の間で、iMessageユーザーにAndroidユーザーがメッセージを送ると、そのメッセージが青ではなく緑のフキダシで表示されることで差別される問題がある。米Googleはこの問題を解消するために、AppleにiMessageをRCS対応にするよう呼びかけている。
Nothingのカール・ペイCEOは同日公開したYouTube動画で、「(Appleの)ティム・クックCEOが見てくれる前提でこの動画を収録しています」と語り、Nothing Chatsをリリースする目的は「テクノロジーを再び楽しいものにすること」で、「Nothing Chatsは現状を変え、すべてを切り開くでしょう」と述べた。
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