カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、12月12日に2023年第3四半期スマートフォン欧州市場の出荷量を発表。西欧は前四半期の14%減から8%減とやや回復した一方、東欧は15%減で、前年同期比11%減少となった。
市場は引き続き縮小しているものの、iPhone 15シリーズやSamsungの第5世代折りたたみ型などの投入で減少率は鈍化し、年末の第4四半期は楽観的な予測を示している。しかし経済状況が厳しいため、手持ちの機種は買い替えずに長く使い続けようとする傾向があり、市場は当分落ち着くとしている。
Samsungは新たな折りたたみ型の発売で下げ幅は抑えられたものの、前年同期比で15%減少、第3四半期として2011年以来の最低を記録。Appleは前年同期比で3%減少し、第3四半期として2014年以来の最低を記録した。一方でシェアは第3四半期として過去最高の24%となり、iPhone 15シリーズの需要と共に次の四半期も主役となる可能性が高いとしている。
Xiaomiは2023年第3四半期に13%減少したが、東欧では35%のシェアを確保。HONORは上位メーカーの中では唯一、前年比で成長し、OPPOなどの中国メーカーからシェアを奪う可能性が高いという。
Transsion傘下のTECNOとInfinixは、それぞれ192%と518%の急成長を果たした。この地域に対する姿勢が不透明だというOPPOは出荷台数が前年同期比23%減少したが、東欧の27%成長で欧州全体での落ち込みを相殺している。
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