マイナポータルと連携したら、取得したい証明証などを発行する事業者の外部サイトとマイナポータルのアカウントを連携する操作を行う。アカウント連携に同意し、事業者サイトで手続きするとデータが取得できる。筆者の場合、以前、医療費の連携を行っていたので、支払った医療費の額が表示された。
勤務先が税務署にe-Taxで給与所得の源泉徴収票を提出していれば、令和5年分の確定申告から、源泉徴収票の情報を取得できるようになった。これまでも源泉徴収票をカメラで読み取って自動入力することができたが、さらに便利になったといえる。
収入を入力した後は、控除額を入力。扶養家族など、その他の情報を入力していく。これらの操作は入力欄さえ間違わなければ、比較的スムーズに進む。最後に確定申告書等を表示して、その内容を確認。確定申告は5年以内なら後から修正申告ができるものの、必要な書類の用意が必要になるので、間違いがないよう入念に確認しておきたい。その後、e-Taxで送信すれば確定申告は終了だ。正常に送信されたことも表示されるので安心できる。
いつもはPCで確定申告しているので、スマホだと画面が小さい分、入力が面倒になるのではと不安に感じていた。だが実際にスマホで操作してみると、意外と手軽に入力できたように思う。スマホでの文字入力に慣れているということもあるが、予測変換してくれるので、株式会社なども、「か」と打つだけで入力できたのがラクだった。
入力に不備があったときの指摘も気付きやすかったし、間違えがちな操作もちゃんと分かりやすく表示してくれていたので、スムーズに操作できた。
その一方で、数字を入力するときに、最初の数字が入力できていないことがよくあった。これは筆者個人の操作においてだと思うが、キーボードのテンキーと違って手元で操作する分、力の入り方が弱いのかもしれない。あと、確定申告の操作時、これまでの入力データを途中で保存することで、いったん作業を中断することができるのだが、そのダウンロードしたデータが、スマホだとどこに保存されたのかが分かりにくかった。iPhoneの場合、ダウンロードしたデータはファイルに保存されている。
実際にスマホで確定申告してみて、スマホもアリだなと感じた。ただ確定申告の電子申請が初めての場合、事前準備がいろいろと必要になるので、そこが面倒に感じるかもしれない。とはいえそのような手間は1回目だけで翌年以降はラクになるので、一度、スマホでの確定申告にトライしてみてほしい。
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