NVIDIAがクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」の直接提供を開始 無料プランや最大4K/120Hzで楽しめる“完全版”も用意

» 2024年04月04日 08時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 NVIDIAは4月4日、日本においてクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」の直接提供を開始した。無料プランの他、混雑時の優先接続を受けられる「Priority(プライオリティー)」プラン、優先接続に加えて最大4K(3840×2160ピクセル)/120Hzでのストリーミングプレイをサポートする「Ultimate(アルティメット)」プランも用意されている。

 なお、記事中の料金は全て税込みで記載している。

直接提供開始 日本でも、NVIDIAが直接「GeForce NOW」を提供することに

GeForce NOW(NVIDIA提供)の概要

 GeForce NOWは、ユーザーが所有(購入)したゲームをクラウドサーバからのストリーミングで楽しめるサービスだ。現時点では、以下のオンラインゲームストアで購入した対応ゲームタイトルをストリーミングで楽しめる(国/地域によっては非対応な場合もある)。

  • Steam
  • Xbox(Microsoft Store:「Xbox PC Game Pass」にも対応)
  • Epic Games Store
  • Ubisoft Connect
  • Electronic Artsストア
  • GOG.com
  • Battle.net

 対応ゲームタイトルは、NVIDIAの公式サイトから確認できる。

GeForce NOWの特徴 GeForce NOWは、オンラインゲームストアで購入した対応PCゲームをストリーミングで楽しめるサービスだ(レイトレーシングは有料プランでのみ利用可能)
タイトルたくさん GeForce NOWの会員であれば無料で楽しめるゲームも用意される他、Microsoftが提供する「Xbox PC Game Pass」に登録された130以上のゲームも楽しめる(PC Game Passの利用料金が別途必要)

 NVIDIAが直接提供するサービスには、無料プランと2種類の有料プランが用意されている。各プランの主な仕様は以下の通りだ。

  • 無料プラン
    • サーバ:標準
    • リグ(サーバ側GPU):基本(レイトレーシング等非対応)
    • セッション:最長1時間
    • 広告表示:あり
  • Priorityプラン(24時間650円/月額1790円/6カ月8950円)
    • サーバ:プレミアム(優先接続権あり)
    • リグ(サーバ側GPU):プレミアム(レイトレーシング対応)
    • ストリーミング解像度:最大フルHD(※1)
    • リフレッシュレート:最大60Hz(※1)
    • セッション:最長6時間
    • 広告表示:なし
  • Ultimateプラン(24時間1300円/月額3580円/6カ月1万7900円)
    • サーバ:専用サーバへの独占接続
    • リグ(サーバ側GPU):GeForce RTX 4080(レイトレーシング対応)
    • ストリーミング解像度:最大4K(※1)
    • リフレッシュレート:最大120Hz(※1)
    • セッション:最長8時間
    • 広告表示:なし

(※1)実際に表示できる解像度とリフレッシュレートは、ゲームタイトルやプレイ環境により異なる

料金プラン NVIDIAが直接提供するGeForce NOWのプラン(月額コースの場合)

 Ultimateプランでは、サーバ側のGPUとして「GeForce RTX 4080」が使われる。ピーク時の処理性能は「Xbox Series X」や「PlayStation 5」の約5倍で、超解像技術「DLSS 3.5」(フレーム補間/レイ再構築にも対応)、入力遅延抑制技術「NVIDIA Reflex」(最大240Hz)、表示同期技術「G-SYNC」を利用可能だ(※2)。デバイスが対応していれば、映像のストリーミングにデータの圧縮効率の高い「AV1コーデック」を使うことも可能だ。

(※2)G-SYNCを利用するには、一定の要件を満たす必要がある(後述)

 なお、Ultimateプランでは4K(3840×2160ピクセル)/120Hzの他、以下の解像度/リフレッシュレートでもストリーミングを行える。

  • 3440×1440ピクセル/120Hz
  • WQHD(2560×1440ピクセルまたは2560×1600ピクセル)/120Hz
  • フルHD(1920×1080ピクセルまたは1920×1200ピクセル)/240Hz
NVIDIA NVIDIAが直接提供するGeForce NOWでは、GeForce RTX 4080を備える専用サーバを利用できる「Ultimateプラン」も用意される
サーバも設置 直接提供に当たり、同社は東京に自社サーバを設置している
Ultimateプラン Ultimateプランでは、NVIDIA Reflexを利用することで操作から画面に反映されるまでの遅延(レイテンシー)を40ミリ秒以下に抑えられる。ちなみに、この画像では240Hz(240fps)でのプレイを想定しているが、60Hz/120HzのゲームプレイでもReflexを適用可能だ

対応デバイス

 GeForce NOWは、以下のデバイスで利用できる。詳細な要件は公式サイト(英語)から確認可能だ。

  • Windows PC(Windows 7以降:64bit版のみ)
  • Mac(macOS 10.11以降)
  • Chromebook/Chomebox/Chromebase(ChromeOS バージョン77以降)
  • Android端末(Android 5.0以降)・iPhone/iPad(iOS/iPadOS 14.3以降)
  • NVIDIA SHIELD TV
  • LGエレクトロニクス製WebOS搭載TV(2020年以降に発売された一部モデル)
  • Android TV/Google TV(Android TV 5.0以降)

 なお、UltimateプランでG-SYNCを利用するには、以下のハードウェアにおいてネイティブアプリを使う必要がある。

  • ディスプレイ
    • Windows PC:G-SYNC/G-SYNC CompatibleかFreeSyncに対応するもの
    • Mac:Apple ProMotionに対応するもの
  • GPU
    • Windows PC:Turingアーキテクチャ以降のNVIDIA製GPU(他のGPUは非対応
    • Mac(Apple Silicon):全モデル
    • Mac(Intel CPU):Intel Iris Plus GraphicsまたはRadeon PRO搭載モデル(※3)

(※3)MacBook Pro(13インチ、2020年、Thunderbolt 3×4)、MacBook Pro(16インチ、2019年)、MacBook Air(Retina、13インチ、2020年)、iMac(Retina 5K、27インチ、2020年)、Mac Pro(2019年:「Radeon PRO W5500X」以上のMPXモジュールを搭載した場合)

 また、UltimateプランでフルHD/240Hzのストリーミングを楽しむ場合は、以下のハードウェアにおいてネイティブアプリを使う必要がある。

  • ディスプレイ:フルHD/240Hz表示に対応するもの
  • PC本体
    • Windows PC:Maxwellアーキテクチャ(GM20x)以降のNVIDIA製GPU、または第6世代Coreプロセッサ以降に内蔵されたIntel GPUを備えること
    • Mac:MacBook(2017年以降)、MacBook Air(2018年以降)、MacBook Pro(2016年以降)、iMac(2015年後半のRetina 5Kモデル以降)、Mac mini(2018年モデル)、Mac Studio
  1. 3#推奨通信速度

推奨通信速度

 GeForce NOWは、ゲームの映像をストリーミング動画としてデバイスに配信する。そのため、快適にプレイするには“安定して”一定の通信速度を確保する必要がある。主な解像度/リフレッシュレートにおける必須通信速度は以下の通りだ。

  • HD(1280×720ピクセル)/60fps:15Mbps
  • フルHD/60Hz:25Mbps
  • WQHD/120Hz、フルHD/240Hz:35Mbps
  • 4K/120Hz:45Mbps

 従来、日本市場ではパートナー企業を通してGeForce NOWを提供していた。現在もKDDIが「GeForce NOW Powered by au」として提供中で、今後も同サービスは継続提供される。料金プランは以下の通りだ。

  • 無料プラン:「auスマートパスプレミアム」(月額548円/初回30日無料)の会員特典として提供
  • 有料プラン:月額1980円(au/UQ mobileの携帯サービスの契約者は月額1650円)
    • NVIDIAにおけるPriorityプランに相当(リグは「GeForce RTX 3080」を利用)
    • auの「使い放題MAX 5GALL STARパック2」(月額1万1187円)契約者は追加料金なし(無料)で利用可能

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月30日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  2. 「PayPayカード ゴールド」の特典変更は改悪? 損益分岐点を計算、年間100万〜220万円利用ならお得に (2026年04月28日)
  3. 相互交換が始まった「PayPayポイント」と「Vポイント」のお得な活用法 6月の“ルール変更”にも要注意 (2026年04月28日)
  4. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  5. ダイソーで550円の「スマートフォン ワンハンドシャッター」はカメラ撮影に役立つ? 「ボタンを押すだけ」がポイント (2026年04月29日)
  6. 携帯電話のホッピング問題、「6カ月以内の継続利用を認める」方向で決着か 2026年夏に結論 (2026年04月23日)
  7. 「Fitbit Inspire 3」が10%オフ 最適な睡眠をサポートするスマートアラーム搭載 (2026年04月29日)
  8. 修理費で13万円超えも 折りたたみスマホに「端末保険」が事実上必須といえる理由 (2026年04月27日)
  9. 血圧を測定できるスマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」 17%オフで約5万円に (2026年04月27日)
  10. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年