3月15日に行われたイオンモバイルの料金プラン改定の記者会見では、1GBと20GBの間でプラン変更を繰り返す人もいる、とのことでした。これはどういうことでしょうか。
イオンモバイルでは余ったデータ容量は翌月に繰り越されます。他社では、容量の小さいプランに変更すると、変更後のプランの基本容量までしか繰り越されない場合もありますが、イオンモバイルは容量の小さいプランに変更した場合でも、対象の容量が全て繰り越されるのがポイントです。また、翌月は繰り越された容量から先に消費されます。
例えば月に使うデータ容量が15GBの場合、イオンモバイルでは20GBプランを契約することになります。すると、当月は5GB余って翌月に繰り越され、翌月は10GB繰り越され、翌々月は15GB繰り越されます。そこで1GBプランに変更すると、その翌月は1GBプランの料金で繰り越し容量を含め16GB使えるようになるのです。これにより、4カ月に1回は1GBプランの料金に抑えることができます。
この方法はイオンモバイルのシェアプランでもできますし、同じ仕組みであれば他社でも可能です。余ったデータ容量が繰り越されるのは翌月まで(翌々月への再繰り越しはなし)なので、小まめにデータ残量を確認し、繰り越し容量がたまってきたらプラン変更して料金を節約しましょう。
ここまで解説した通り、イオンモバイルは大容量プランを家族でシェアするのがお得ですが、他にもメリットがあります。
最大のメリットはイオン内に店舗があることでしょう。店舗のスタッフにプランを相談しながら契約できますし、契約後に困ったことがあればすぐに駆け込めます。端末の初期設定やSIMロック解除など、他社では有償のサービスも無料の範囲が広いです。全てのイオンに店舗があるわけではないので、ドコモショップなどと比べると店舗数は少ないですが、近くのイオン内に店舗がある人は安心して契約できます。
また、国内通話料金が大手キャリアの半額の30秒あたり11円と安いのもメリットです。オートプレフィクス付与に対応しているため、端末に最初からインストールされている通話アプリでかけても半額になります。
一方、最大の注意点は通信速度です。シムラボでも過去にイオンモバイルの通信速度を計測していましたが、昼12〜13時は1Mbps以下になっていました。ネット情報では最近はそこまでではないようですが、それでも使用に影響が出るか出ないかギリギリのレベルになることがあるようです。最低限の速度は出ているようですが、昼でもしっかり使いたい人はキャリアのサブブランド(Y!mobile、UQ mobile)やオンライン専用プラン(ahamo、LINEMO)の方がオススメです。
また、1回線のみで契約する場合は他社の方がわずかにお得です。例えばイオンモバイルは音声2GBが月額968円、5GBが1298円ですが、IIJmioなら2GBが850円、5GBが990円です。LINEMOは月3GBが月額990円で通信速度は速いですし、楽天モバイルは月額1078円でRakuten Linkを使えば国内通話が無料でかけ放題です(一部対象外の番号あり)。店舗が必要ならばイオンモバイルもオススメですが、オンラインでも手続きができそうなら他社も検討しましょう。
以上、イオンモバイルの料金プランとお得な活用方法の解説でした。今回のプラン改定により選べる容量とシェアできる回線数が増えました。特に大容量を家族でシェアすればお得に使えるので、家族で乗り換えを検討中の人はぜひ検討してください。
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
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