「docomoロゴ」「絵文字問題」「メッセージサービス」の今後は? ドコモ前田社長に聞いてみた

» 2024年08月23日 15時47分 公開
[田中聡,ITmedia]

 2024年7月にNTTドコモの前田義晃社長にインタビューをした際、個人的に気になっていた3つのテーマについて質問を投げかけてみた。それが「docomoロゴ」「絵文字」「メッセージサービス」についてだ。3つとも独立したトピックだが、ユーザーが日々スマホを使う上で関わりが大きいので、ここで改めてまとめる。

docomoロゴが外れた端末があってもいい

 docomoロゴについては、2024年夏商戦向けモデルから、Androidスマートフォンに搭載されなくなっている。その理由について同社は「共通の部材に変更することで廃棄部材の削減や開発コスト・工数を削減し、サステナビリティな社会へ貢献していくため、販売やアフターサービスへの影響やユーザーニーズも鑑み、一部モデルにおいてはロゴを外す判断をした」と説明する。

Galaxy Z Fold6 7月31日に発売された最新スマートフォン「Galaxy Z Fold6」にもdocomoロゴはない

 この件について前田氏は「全然関与していません(苦笑)」とのことだが、「ロゴが外れた端末があってもいいと思います」とのスタンス。

 「もともとドコモのサービスとして端末をご提供しているというところがありますから、分かりやすく、われわれがサポートさせていただいています、ということを伝える意味で、docomoと入れさせていただいています。ただ、いろいろなものが共通化していくことが世の中の流れだと思いますから、ロゴが外れた端末があってもいいと思います」

 全てのスマートフォンでdocomoロゴが外れるわけではないようだが、今後、docomoロゴの載ったスマホはレアな存在になりそうだ。

AQUOS R6 かつて搭載されていたdocomoロゴ(写真はAQUOS R6)

ドコモ絵文字は「そろそろ考えてもいい」が……

 絵文字について、ドコモのAndroidスマートフォンでは、2014年から「docomo/au共通絵文字」を採用しているが、フィーチャーフォン時代の絵文字をベースにしたものになっており、スマホだと見づらいという意見が散見される。例えばiPhoneからドコモAndroidスマートフォンに絵文字を送ると、一部の絵文字は、ドコモ端末では従来の絵文字に変換されてしまう。こうした絵文字は特にダークモードの画面だと視認性が悪い。

 ドコモ端末でもAndroid標準の絵文字は利用できるが、docomo/au共通絵文字と混在しており、文字入力画面の絵文字一覧も見やすいとはいえない。ドコモはiPhoneやAndroidで使われている標準の絵文字に統一することは考えているのだろうか。

絵文字 ドコモのAndroidスマートフォンでは、Android標準絵文字とiモード時代の絵文字が混在している

 「共通のもの(絵文字)がいいとは思っています。自分で入力したものと相手に表示されるものが違うのはどうなんだろう、と個人的に思うところはありますが、それがいいというお客さんがいることも事実です。私もいまだにiモード絵文字を使っている派なので」(前田氏)

 従来の絵文字を好んで使っている人が一定数いるため、なかなかてこ入れに踏み切れないようだが、「他で使われているものも含めてミックスにしていますが、そろそろいろいろ考えていいんじゃないですかね」と同氏。「選択できるという点では、(絵文字を定義する)Unicodeで送るんですか? という気もします。画像データで送り合えれば好きなものを送れるわけですから。その辺の仕組みも含めてなのかなと思います」

 感情を伝える手段は画像やスタンプを使う方法もあるが、文字と同列で入力できる絵文字は、やはり他には代えがたい存在だ。スタンプを送るほどではないけど、文末にちょっとした感情を加えたいという場面は多いだろう。「iモード時代の絵文字」と「Android標準の絵文字」を選択して使い分ける仕組みを作ってほしいところだ。

Google メッセージと+メッセージは独立したサービス

 メッセージサービスについては、KDDIが5月に、Google メッセージを同社のスマートフォンに標準搭載することを発表した。Google メッセージはRCS準拠のメッセージサービスだが、同じRCSを使ったメッセージサービスとして「+メッセージ」もある。+メッセージはドコモも提供しているが、ドコモとして、メッセージサービスの在り方についてはどう見ているのだろうか。

Google メッセージ KDDIは5月16日、Androidの標準アプリとしてGoogle メッセージを追加採用する方針を発表した

 前田氏は、どちらのメッセージサービスも独立したもので、併存していくとの考えを示す。

 「+メッセージの対比とか、どちらがという話をされていますけど、独立事象ですよね。GoogleさんのサービスはもともとAndroidに入っていてもおかしくないですし、それを使いたいというお客さんは使えばいいと思っています。

 +メッセージはだいぶ長くやってきていますから、+メッセージがお好みですというお客さんは、そのままお使いいただければいいと思います。実際、+メッセージはSMSとしてお使いいただいているお客さんもいらっしゃいます。いいものはどんどん取り入れて、お客さんが使える状態になればいいと思います」(前田氏)

 Google メッセージはドコモのAndroidスマートフォンでも利用できる。また、Google メッセージを利用していても、+メッセージアプリからは、同じく+メッセージアプリのユーザーとやりとりはできる。RCSとしては2つのサービスは併用できるので、+メッセージがGoogle メッセージに置き換わってすぐに消滅するようなことはないだろう。

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