ChatGPTのような生成AIを使うことで、文章を要約したり、必要な情報をより早く把握したりできるようになる。本記事では、要約に関する概要とテクニックについて解説する。
なお、既存の著作物を生成AIで要約するような使い方は、著作権法に抵触するリスクがある。また、そもそもAI学習を拒否しているコンテンツなども存在する。そのため、基本的に「生成AIで著作物を要約すること」「要約として出力した情報を利用すること」に対しては、慎重な姿勢をとった方がいいだろう。紹介する要約機能は、こうした問題の生じないテキストを対象に試してほしい。
文章を要約する上でもっともシンプルな方法は、コピーした文章をChatGPTのテキスト入力欄に直接ペーストするという方法である。このとき、ChatGPTのテキスト入力欄には、入力できる文字数の上限があるが、特殊な用途でなければ足りる場合がほとんどだろう。
ただし、無料版の「GPT-3.5」では、要約として出力されるテキストの精度が良くない。より高い精度を求めるなら、5月に追加された「GPT-4o(制限有り)」を使うか、有料版の「ChatGPT Plus」を契約し、「GPT-4」や「GPT-4o(制限無し)」を選択した状態で利用を検討すべきだ。
まれなケースかもしれないが、文字数をオーバーする場合は、有料版のChatGPT Plusを契約し、GPT-4などを選択した状態でファイルをアップロードすれば、より多い文字数を解析できる。この際にはファイルをプレーンテキスト(.txt)でアップロードすると便利だ。
具体的な操作としては、テキスト入力欄の左端にあるクリップのアイコンをクリックし、アップロードしたいファイルを選択する。次にプロンプトで要約を指示しよう。
なお、例えばRTF形式(.rtf)のデータを添付してみたところ、アラートが表示され、プレーンテキストへの変換をした上で要約作業が実行された。ただし、この場合の要約の精度はかなり微妙だったので、実用には耐えないだろう。
ChatGPTに要約を指示する場合、単純に要約をしてもらうのではなく、(1)要約の目的、(2)要約してほしいテーマ、(3)対象とする具体的な範囲──これらを明確にしながら指示することで、より目的にマッチした情報を絞り込める。
例えば、(1)SNSに投稿するための宣伝用の200字のコンテンツを作る目的で、(2)ポジティブな内容にフォーカスして、(3)「用や要約する際のコツ」の直後のブロックを中心に──と指定しながら要約を依頼すると、出力の雰囲気が少し変わってくる。
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