モトローラから新たに登場した「motorola edge 50 pro」と「motorola edge 50s pro」。独自の125W急速充電技術「TurboPower」を搭載し、わずか19分でバッテリーを1%から100%まで充電できるという驚きのスペックで、motorola edge 50s proは、ソフトバンクの「神ジューデン」対応機種にもなっている。
今回は、motorola edge 50s proの実機を借りることができたので、その充電速度を実測しつつ、気になる端末の特徴についてレビューしていく。
まず、motorola edge 50s proの目玉機能である125W急速充電の実力を検証してみた。メーカー公称の充電時間はわずか19分。それが本当なら、起きてから朝食を食べる前、シャワーを浴びている間に満充電できてしまうことになる。
検証方法は、バッテリー残量1%からACアダプターを接続し、充電率を記録するというシンプルなものだ。ただし、夏場の冷房のない部屋で行ったため、端末の発熱が充電速度に影響を与えている可能性がある。また、画面の点灯が充電速度に影響を与える点には注意が必要だ。
結果は以下の通りだった。
(中略)
(中略)
当初こそ1分間で10%近く充電されるなど、非常に高速だったものの、徐々に充電ペースは落ち着いていった。実際、充電開始から約11分で68%まで充電され、その後約15分かけて残りの32%を充電している。これは、バッテリーの保護と長寿命化のための一般的な充電パターンだ。
端末の発熱は充電中に上昇し、充電完了後徐々に下がっている様子が観察された。急速充電時は発熱が避けられないが、安全性を考慮して出力が制御されているのだろう。
今回の検証では、1%から100%まで約27分で完了した。19分時点では公称の満充電に達しなかったものの、15分で75%以上、20分で80%を超える充電を実現しているのは驚異的だ。不利な条件下で行われたことを考慮すれば、ほぼ期待通りの充電速度だったと評価できる。
また、画面点灯時は明らかに充電速度が落ちる。急速充電を最大限に活用するなら、画面をオフにしておくことが効果的といえる。
4500mAhの大容量バッテリーを搭載しているmotorola edge 50 proシリーズは、長時間使用での安心感が高い。実際にYouTubeで720p画質の動画を再生し続けてみたところ、15分で2%しかバッテリーが減らなかった。1時間視聴を続けても、10%以下の消耗で済むことになる。
一方、Xなどのサードパーティー製SNSアプリを144Hzの高リフレッシュレートでスクロールしていると、10分で2%ほどバッテリーが減るペースだった。それでも1時間で12%程度の消耗に抑えられる計算だ。
125Wの超急速充電と4500mAhの大容量バッテリーの組み合わせは、モバイルバッテリー切れのストレスを大幅に軽減してくれる。いつでもどこでも、バッテリー残量を気にすることなくスマートフォンを使えそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.