次に注目したいのが、「スマートコネクト」機能だ。これは、スマートフォンでデスクトップPCのような使い勝手を実現したり、Windows PC、Androidタブレットをシームレスに連携させたりするソフトウェア群だ。
モバイルデスクトップモードでは、スマートフォンを外部ディスプレイに接続してPCのような環境を提供する。スマートフォンのアプリやデータを大画面で操作することができ、PCのような操作性を実現する。接続はUSB Type-C経由でDisplayPort対応アダプターを使ってHDMIに接続するか、Miracastなどのワイヤレス技術を利用する。PCがなくてもデスクトップ環境を実現できるのだ。
Windows PCとの連携では、スマートフォンの画面をPCに表示することができる。さらに、「仮想スマートフォン」の画面として、スマホ本体のミラーリングではなく別のアプリを立ち上げて表示できる。また、スマホをマルチディスプレイのように設置して、PCのマウスカーソルからスマホを直接操作することも可能だ。クリップボードやファイル共有、スマホのカメラをWebカメラとして使うなどの機能も用意されている。
Androidタブレットとの連携では、アプリストリーミングによりスマートフォンやタブレットからPCにアプリやメディアをストリーミング再生できる。さらに、モバイルデスクトップモードやWebカメラ機能なども利用可能だ。
motorola edge 50s proは、125Wの超急速充電に対応しながらも、IPX8・IP6X相当の防水・防塵(じん)性能を備えている。雨の中の通話や水回りでの使用など、日本のユーザーのニーズに応えられる堅牢(けんろう)性を実現している。
また、FeliCaにも対応しており、モバイル決済やSuicaでの移動など、日本でのスマートフォン活用シーンをしっかりカバーしている。将来的にはマイナンバーカードの読み取りにも対応予定とのことだ。
指紋認証センサーはディスプレイ下に備えており、光学式だがロック解除の速度は比較的高速だ。
motorola edge 50s proを実際に使ってみて、個人的に最も印象に残ったのは125Wの超急速充電だ。実使用環境でも26分でフル充電できるのは感動的だ。隙間時間に充電できるので、バッテリー残量を気にせずガンガン使える。それでいて、本体はスタイリッシュでコンパクト。防水・防塵にも対応しているのはうれしいポイントだ。
ハードウェアの性能は、Snapdragon 7 Gen 3を搭載したミッドハイクラスとしては申し分ない。ゲームも動画も快適に楽しめるし、144Hzのディスプレイは使っていて気持ちいい。カメラも超広角や望遠など撮影の幅が広がって面白い。
スマートコネクト機能は想像以上に便利だった。外部モニターにつないでPCライクに使えるし、Windowsとのマルチデバイス連携もスムーズで、仕事でもプライベートでも活躍してくれそうだ。
正直、ミッドハイクラスのスマートフォンにここまでの機能を期待していなかったが、motorola edge 50s proは予想を上回る使い勝手のよさを見せてくれた。バランスの取れた性能と、モトローラならではの個性的な機能がスタイリッシュなボディーに詰め込まれた魅力的な1台だ。
(製品協力:ソフトバンク)
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