外観に目を向けてみると、motorola edge 50 proシリーズの特徴は背面に人工皮革を使用している点に特徴がある。動物由来の皮革ではない合成皮革で、しなやかで滑らかな手触りを実現している。指紋や汚れが付きにくいのもうれしいポイントだ。
また、カーブディスプレイを採用しており、有機ELパネルを端までしっかりと回り込ませている。映像を表示した時の没入感を高めることができるが、画面端での誤タップが増えやすいというデメリットがある。
カラーバリエーションはソフトバンク向けのmotorola edge 50s proが3色、オープンマーケット向けのmotorola edge 50 proが2色を用意。どれも渋めの色合いで、落ち着いた大人の雰囲気を演出している。個人的には、ソフトバンク限定色のバニラクリームが上品でお気に入りだ。
CPUはQualcommのミッドハイ向けプロセッサ「Snapdragon 7 Gen 3」を採用する。ストレージは256GBで、microSDは非対応だ。
メモリ(RAM)は、edge 50が12GBで、今回レビューしたedge 50sは8GBだ。なお、メモリ拡張機能があり、内蔵ストレージの一部を使用して2〜8GBを仮想メモリとして割り当てることができる。今回のベンチマークでは、仮想メモリを8GB割り当てて検証した。
Snapdragon 7 Gen 3の性能を確かめるため、「GeekBench 6」と「3D Mark」でベンチマークテストを実行した。
GeekBench 6のシングルコア性能は1125点、マルチコア性能は2925点だった。これは、2021年発売のフラグシップモデル「Galaxy S21 5G」に迫る結果だ。3年後のミッドハイモデルに期待される水準としては妥当といったところだろう。
一方、3DMarkのWild Lifeベンチマークでは、全体スコアが3994点、平均フレームレートが23.92 FPSという結果だった。より負荷の高いWild Life Extremeテストでは、スコアが1098点、平均フレームレートが6.58 FPSにとどまった。
他のミッドレンジ端末と比較すると、motorola edge 50s proは上位の部類に入る。ただし、最新のハイエンドモデルと比べると、特にGPU性能では大きな差がつけられている。
実際のゲームプレイでは、「PUBG MOBILE」を画質設定最高で遊んでみたが、激しい場面でもフレームレートの急激な低下はなく、敵の動きを正確に捉えられた。長時間のプレイでもグラフィック性能が落ちることはほとんどなく、バッテリー残量を気にせず没頭できた。
ソフトバンクの「motorola edge 50s pro」、1年後返却で実質12円に
モトローラ急成長の要因を聞く 日本のスマホはFeliCaありきで開発、ソフトバンクやIIJとのタッグも成功
モトローラが日本市場で急成長している理由 1年で出荷台数2倍以上、「edge」「razr」の販路拡大がカギに
コスパ十分の「motorola edge 50 pro/50s pro」で重視した3つの“体験価値” 新たなユーザー獲得につながるか
モトローラ入魂の超急速充電ミドルハイスマホ「edge50 pro」「edge50s pro」登場 直販価格は7万9800円Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.