「Pixel 9 Pro Fold」と「Pixel Fold」を徹底比較 弱点だったカメラ画質が改善 “次”に期待したいことは?:発売当日レビュー(2/4 ページ)

» 2024年09月04日 02時00分 公開
[金子麟太郎,ITmedia]
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アスペクト比が異なるインナーディスプレイとカバーディスプレイ

 続いて、折りたためるディスプレイでコンテンツがどれほど見やすいのかを確認したい。結論からいえばカバーディスプレイもインナーディスプレイもPixel Foldより満足度が高い。

 カバーディスプレイは5.8型のフルHD+(1080×2092ピクセル)から、0.5型大きく解像度もやや向上した6.3型のフルHD+(1080×2424ピクセル)となった。どちらも有機ELパネルを採用するが、横幅が削減された分、Pixel 9 Pro FoldはPixel Foldよりも握りやすくなった。

 このカバーディスプレイには、プレビューを表示しながらアウトカメラで撮影する機能も用意されている。これ自体はPixel Foldでもできることだが、Pixel 9 Pro Foldではカバーディスプレイにアニメーションを表示させ、子どもにカメラを向いてもらえる仕掛けが加わっている。新製品発表イベント「Made by Google」では子どもが不機嫌そうな顔をせずに済むと紹介されていた。

Google 折りたたみスマホ Pixel9ProFold カバーディスプレイを活用した新しいアイデアもある。子どもにカメラを向かせたいときにはカバーディスプレイにアニメーションを表示できる
Google 折りたたみスマホ Pixel9ProFold アニメーションを表示すると音が鳴るが、うるさければ消音もできる。キャラクターの切り替えもできるようになっている

 自分も相手も同時に翻訳結果を確認できる「デュアルスクリーン通訳モード」もカバーディスプレイを生かした機能で、Pixel 9 Pro Foldでも利用できる。翻訳結果をカバーディスプレイとインナーディスプレイの両方に表示できるため、翻訳結果の提示を理由に自分のスマホを相手に手渡したり、自分側を向いたディスプレイを相手側に向けたりする必要がなくなる。

実は「横長」から「微妙に縦長」になったインナーディスプレイ アプリにどう影響?

 インナーディスプレイは7.6型フルHD+(2208×1840ピクセル)から、0.4型大きく解像度もやや向上した8型フルHD+(2076×2152ピクセル)へと進化した。最大輝度は1000ニト(HDR)/1450ニト(ピーク輝度)から1600ニト(HDR)/2700ニト(ピーク輝度)となり、より明るく表示できるようになった。

 ただ細かいスペック値よりも、気になったのがアスペクト比(横:縦)比だ。Pixel Foldが「6:5」で横長だったのに対し、Pixel 9 Pro Foldは「ほぼ1:1」で微妙に「横長」となった。これが、意外とコンテンツを見る時の印象に影響する。

 例えば、Webベースのビュワーで夏目漱石の「こころ」を読んでみたのだが、Pixel Foldではしっかりと見開き(2ページ)表示となったのに対して、Pixel 9 Pro Foldは1ページのみの表示となった。ところが、本体を90度回転させると、今度は逆にPixel Foldは1ページのみの表示、Pixel 9 Pro Foldは見開き表示となった。

 アプリの実装次第だが、「PIxel Foldでは横開きで見開きで使えていたのに、Pixel 9 Pro Foldではできない(向きを変えないとダメ)」といったことは、意外と起こるかもしれない。

Google 折りたたみスマホ Pixel9ProFold Webのビュワーで夏目漱石の「こころ」を開いたところ、Pixel 9 Pro Foldは1ページのみ、Pixel Foldでは見開き表示となった
Google 折りたたみスマホ Pixel9ProFold 90度回転させると、今度はPixel Foldは見開き表示、Pixel 9 Pro Foldでは1ページのみの表示となった

 次に「dマガジン」アプリで雑誌を開くと、先ほどと挙動が異なった。Pixel Foldでは通常の向きでは見開き表示の状態となるが、本体を90度回転させると、1ページが中央に表示される(左右には余白が出る)。

 一方でPixel 9 Pro Foldでは、そのまま開いても、90度回転させても見開き表示となる。ただし、ピンチアウトすれば拡大できる(≒1ページ表示にできる)ので、実用面ではそれほど問題にはならないだろう。

Google 折りたたみスマホ Pixel9ProFold 「dマガジン」の雑誌は全面いっぱいに表示される仕様ではないが、Pixel 9 Pro FoldとPixel Foldで違いを確認できた
Google 折りたたみスマホ Pixel9ProFold そのまま開いても、90度回転させても見開き表示できるのはPixel 9 Pro Foldだった
Google 折りたたみスマホ Pixel9ProFold 折り目はどちらもほとんど目立たない

 では「YouTube」アプリではどうなるか。くの字型にして机上に置くと、どちらも「上半分に動画、下半分にコントロールパネル」という表示となる。この基本的なUIに変更はないようだが、折りたたみスマホの利便性はこの辺りにもあるため、UIに関する大幅なアップデートがあれば、適時試してみたい。

Google 折りたたみスマホ Pixel9ProFold 分割表示は1画面のスマートフォンでも行えるが、折りたたみスマートフォンではより大きなインナーディスプレイで操作したり、動画を視聴したりできる

 ところが、本体を目いっぱい開いてYouTubeの動画を視聴すると、インナーディスプレイのアスペクト比がもたらす問題に直面する。一般的なアスペクト比である「16:9」の動画を拡大せずに視聴すると、どちらの機種も上下左右に何も表示されない領域がどうしても出てしまう。90度回転させたとしても同様だ。

Google 折りたたみスマホ Pixel9ProFold Pixel 9 Pro FoldとPixel FoldでYouTubeを視聴。余ったスペースはどちらもある
Google 折りたたみスマホ Pixel9ProFold 90度回転させても、インナーディスプレイのほぼ同じアスペクト比が逆転するだけだ

 16:9のコンテンツに適したのはインナーディスプレイなのだろうか――そこでふと「カバーディスプレイならどうだろう?」という疑問が芽生えた。

 Pixel Foldのカバーディスプレイは16:9に近いアスペクト比なので、あまり余白がないので見やすい。ただし、画面の片方の端部がインカメラに掛かってしまうので、その点が気になる人はいるかもしれない。

 それに対して、Pixel 9 Pro Foldのカバーディスプレイはアスペクト比が変わった影響で左右の余白が増えてしまった。ただし、映像がインカメラに掛からなくなるので、ある意味で見やすくはある。

Google 折りたたみスマホ Pixel9ProFold カバーディスプレイでアスペクト比が16:9の動画を視聴しやすいのはPixel Fold(写真=下)だった

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