Android 14(正式版)により折りたたみスマートフォン「Google Pixel Fold」でデュアルスクリーン通訳モードが利用可能になった。
デュアルスクリーン通訳モードは自分と相手が話した内容を自動翻訳し、インナーディスプレイとカバーディスプレイの両面にテキストデータとして表示する機能だ。Pixel Foldの発表時に予告されていたが、10月4日の「Made by Google」イベントでようやく各国への展開がアナウンスされた格好だ。
一般的なスマホは1画面しかなく、互いが翻訳結果を見せ合う、あるいは1台のスマホ画面に表示された翻訳結果を複数人が確認するなどの手間がかかる。一方、デュアルディスプレイを搭載するPixel Foldのデュアルスクリーン通訳モードなら、自分も相手も同時に翻訳結果を確認できる。つまり翻訳結果の提示を理由に自分のスマホを相手に手渡したり、自分側を向いたディスプレイを相手側に向けたりする必要がなくなるわけだ。
ここではデュアルスクリーン通訳モードの設定手順と使い方を紹介する。
このデュアルスクリーン通訳モードは「リアルタイムで翻訳」に含まれるモードであるため、「設定」→「システム」→「リアルタイム翻訳」の順に操作し、「リアルタイム翻訳を使用」を有効にしておく必要がある。Pixelのヘルプページによれば、リアルタイム翻訳はGoogle Pixel 6 以降の端末に対応。デフォルトで有効になっているという。
デュアルスクリーン通訳モード(1画面での通訳モードを含む)に対応する言語は次の通り。
これらの言語情報はあらかじめスマホにインストールしておく必要がある。「設定」→「システム」→「リアルタイム翻訳」の順に操作し、「+言語を追加」をタップした後、対応言語を選択してインストールしておくといい。
デュアルスクリーン通訳モードはGoogle アシスタントへの指示だけで起動できる。Google アシスタントは声だけで何かを質問したり、何かを指示したりできる機能。事前に「設定」→「アシスタント」→「OK Google とVoice Match」の順に進み、「Hey Google」を有効にしておくといい。
デュアルスクリーン通訳モードの使い方は次の通りだ。
ここまでお伝えしたように、デュアルスクリーン通訳モードはその名の通り、2つのディスプレイがあるからこそ実現できる機能である。Google Japan Blogでも紹介されている通り、「1つの画面を両者で覗き込むことなく、よりスムーズに会話を進めること」が可能だ。
インナーディスプレイには自分の発話内容と翻訳結果の両方が表示され、カバーディスプレイには翻訳結果が太字で表示されるため見やすい。横向き表示だけでなく縦向き表示にも対応する。
例えば、常に外国人を相手に接客している人なら、Pixel Foldを半開き「くの字になるように」にして置き、翻訳結果が表示されるカバーディスプレイを接客相手に向けておけば、ハンズフリーでスムーズに会話できるはずだ。
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