Googleは完全ワイヤレスイヤフォン「Google Pixel Buds Pro 2」を9月26日に発売する。先代から装着時の快適性を高めた他、アクティブノイズキャンセリング(ANC)性能や通話音質の強化など、Google製品としてさらにブラッシュアップした。Google ストアでの価格は3万6800円(税込み、以下同)となっている。
Pixel Buds Pro 2に近い性能や機能を持ち、価格帯も4万円を切るAppleの「AirPods Pro 2」が手元にあるので、両モデルで音質や使い勝手はどう違うのか、4万円近い価格に値する製品なのかをテーマに比較したい。
まずは装着感について見ていこう。結論からいえば、筆者の耳にフィットしやすいのは、Pixel Buds Pro 2だった。完全に合うとまではいえなくても、4500万件の耳の形状データを元にデザインされただけあって、耳により収まりすい形とサイズ感となっている。
Pixel Buds Pro 2は「うどん」と形容されることもあるAirPods Pro 2のような形状ではなく、豆に似たような形状だ。ただ、AirPods Pro 2にはANCと外部音取り込みモードの切り替えなどに使う感圧センサーがあり、この部分を持って耳に装着するときにはこの形状が使いやすい。
イヤーチップのサイズはPixel Buds Pro 2もAirPods Pro 2もXS/S/M/Lの4種類あり、筆者はPixel Buds Pro 2のMサイズが最もフィットしていると感じた。一方、AirPods Pro 2は使い始めのときには耳の穴に収まるが、使っているうちに汗などで滑り落ちてしまう。どのサイズでもだ。独特の形状であることや、耳への設置面積が狭いことが要因だろう。
耳に合うか合わないかは人それぞれなので、あくまで「筆者の耳にはPixel Buds Pro 2が合った」という点を強調しておく。とはいえ、Pixel Buds Pro 2とAirPods Pro 2のどちらも、スマートフォンで耳に合うイヤーチップを選べるようになっているのがいい。セットアップの際にサンプル音が流れるので、聞こえづらければ別のサイズに交換する流れとなる。
イヤフォンが耳の形にフィットするかどうかは非常に重要だ。AppleのAirPodsに関する製品ページに「ぴったりと収まればノイズキャンセリングの効果も上がり、音楽のバスサウンドも重厚感が増します」とあるように、装着感に少しでも違和感を覚えるようなら、別のサイズのイヤーピースを試したい。
では、ANCはどのような効果があるのか。この点を確認すべく、人気の多いカフェへ行った。ここはエアコンのノイズや音楽(店内BGM)、来店客の話し声が聞こえる環境となっている。
Pixel Buds Pro 2でANCをオンにすると、座席から離れた来店客の話し声やエアコンのノイズ音は聞き取りづらくなるが、席へ注文を受けに来たスタッフの声は聞こえる。一方、AirPods Pro 2はさらに強力なANCで、Pixel Buds Pro 2よりもさらに静寂な環境に身を置くようなイメージだ。
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