さて最後は動画。
iPhone 16は最高で4K/60fps、iPhone 16 Proは最高でなんと4K/120fpsまで対応。4倍のスローモーションを4Kで撮れるのだ。
ただし、4Kで120fpsなんてので撮ったらファイルサイズが膨大になり、ストレージを圧迫するので使い所には注意したい。
そしてもう1つ、これはすごい、って新機能がある。
それはオーディオミックス。
これを使うにはまず撮影時に「空間オーディオ」の設定にしておくこと。
そうすると、音声の収録が「3Dオーディオ形式」で行われる。
別に3Dオーディオで聞かないよ、って人もこれで撮っておくといい。オーディオミックスを使えるようになるからだ。
空間オーディオで撮った動画を「写真」アプリで開き、「編集」すると、「オーディオミックス」機能が使えるようになる。空間オーディオで撮ってないと、これは現れない。
オーディオミックスを使うと、標準に加え、フレーム・スタジオ・シネマティックのどれかに音声を変換できるのだ。
これを使うと、例えばこのシーンのように声をしっかり録りたい動画では、環境音をおさえて人の声だけがはっきり聞こえるようになる。空間オーディオで録音したからこそ、あとでこういう処理をかけられるのだ。
例えば「フレーム」にするとフレーム内に映ってない音声を低減するので、目の前で喋っている人の声がはっきり聞こえるようになるわけだ。試してみたら、効果は予想以上に絶大。動画を撮る人は要チェックだ。
ただし、オーディオミックスの処理はかなり時間がかかるので、あらかじめ短い動画でかけてみて、どれにするか決めてから処理するといい。
iPhone 16シリーズになって新しくなったところをまとめると、3つ。
カメラコントロールはカメラ起動用ボタンやシャッターボタンとしてはいいけど、細かいコントロールには……今まで通り画面をタップして操作した方が楽だと思う。これはアップデートに期待したい。横位置で撮るときのシャッターとしては愛用中。使用するケースによって操作感が変わるところでもあるのでケースに注意ってのはあるな。ただ、最初から欲ばっていろんな役割をもたせすぎたのかなという気はする。
新しいフォトグラフスタイルはコツがわかっちゃうと面白い。それにフォトグラフスタイルを強めにかけて撮っても、あとで写真アプリで戻せたり別のスタイルに変えたりできるので、柔軟性は高い。
そして動画は空間オーディオを使ったオーディオミックス。これは(処理に時間がかかるけど)活用したい。
(モデル:長谷川実沙)
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