炎上した「カブアンド」って何? “まだよく知らない人”に向け、前澤友作氏がXで解説

» 2025年01月03日 16時15分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 「カブアンドって何?(2分で読めます)」──サービスを使った分だけ株がもらえる「カブアンド」について、実業家の前澤友作氏が自身のXアカウントで解説した。

 カブアンドは同社が11月20日に開始したサービス。でんき・ガス・モバイル・インターネット(ひかり)・ウォーター・ふるさと納税の利用料金に応じて同社の未公開株と交換できる電子チケット「株引換券」を付与するのが大きな特徴で、サービス開始から20日間で100万会員を突破した。

 カブアンドのサービスのうち、モバイル通信に特化した新MVNOサービス「KABU&モバイル」では、申し込みが殺到した影響で、SIMカードの配送遅延や回線の切り替え時に不具合が起き、ユーザーからは批判の声が相次ぎ、Xで炎上した。

 これを受け、同社は9日、「ご不便をお掛けしましたお客さまには、その後のサポートや補償など個別に順次対応させていただいております」とし、「大変申し訳ございませんでした」とニュースリリースで謝罪した。12月31日には、カブアンドの新規受付を一時停止した。

KABU カブアンド 前澤 2024年内で新規受付を一時停止した「カブアンド」

 前澤氏が年明け早々にポスト(投稿)したのは、カブアンドの基本コンセプトやポイントとの違い、メリットやデメリットなどで、前澤氏は「サービスについてまだよく知らない方向けにあらためて簡単に説明する」とした上で、すでに利用している人(将来の株主のみなさん)に向けてリポストを呼びかけている。

 また、前澤氏は「2027年12月末までに上場を目指している」としつつ、「経営状況や市場環境によっては実現しない可能性もある」と慎重な姿勢も示す。2024年12月20日には、「3年以内(2027年12月31日まで)に上場できなければ、株を買い取る」と宣言。「第1期募集分のカブアンド種類株式」を対象とし、「第2期以降の募集分」については「現時点で未定」としていた。

 カブアンドを見ると、前澤氏の発想力を評価できる一方、Xでは慎重に検討する意見も散見される。特に、カブアンドの株式が本当に上場(市場で売買ができて、初めて現金価値が得られる)するのかが懐疑的だ。加えて、前澤氏の言動に対する批判的な世論があるのも、カブアンドに対する不安要素の一因と考えられる。

KABU カブアンド 前澤 カブアンドの概要。株とインフラサービスを1つのパッケージにしたようなサービスで、電気やモバイル通信などのサービス利用料金に応じて、株がもらえるようなイメージだ

 前澤氏によるカブアンドの解説全文は以下の通り。

 カブアンドのことをまだよく知らない方向けにあらためて簡単に説明します。

 すでに利用いただいている将来の株主のみなさんは、このポストが多くの方の目に触れるようリポストの協力をお願いします。

── カブアンドの基本コンセプト

前澤氏 サービスを利用したら株がもらえます。証券口座や大きな軍資金は必要ありません。電気・ガス・モバイル通信・ネット回線・ウォーターサーバー・ふるさと納税など、すでにみなさんが利用中のサービスを、カブアンドのものに切り替えるだけで、その利用額に応じてカブアンド社の未公開株がもらえます。

── ポイントとの違いは?

前澤氏 他社でもらうポイントは1ポイント1円のままですが、カブアンドでもらった株は、その後の会社の成長次第でその価値が変動する可能性があります。

── 儲かるの?

前澤氏 カブアンド社の事業が成長し、お持ちの株の価値が上がれば儲かる可能性があります。逆に、事業が成長せず、株の価値が下がれば損する可能性もあります。

── 何が新しいの?

前澤氏 みなさんがサービスを利用すればするほどカブアンドの事業が成長し、お持ちの株の価値が上がる可能性が高まるので、企業と利用者の利害が一致し、共に「会社」や「経済圏」を育てていくメリットが生まれます。利用者自らが参加できるRPG(ロールプレイングゲーム)のように楽しめるのも特徴です。

── もらえる株の特徴やリスクは?

前澤氏 カブアンドがお渡しする株は「未公開株」ですので、株が上場するまで売却しづらかったり、議決権がなかったりします。上場すると、簡単に売却できるようになり、議決権も付与されます。

── 上場はいつ?

前澤氏 カブアンド社は2027年12月末までの上場を目指しています。(上場を保証するものではなく、経営状況や市場環境によっては実現しない可能性があります)

── 株の買取保証って?

前澤氏 2027年12月末までに上場できなかった場合、その時の時価などで、希望者から株を買取ります。(詳しい条件は目論見書をご覧ください)

── カブアンドの将来目標は?

前澤氏 もちろん事業を成長させていくことが目標ですが、それだけではなく、「国民総株主」をテーマに掲げています。多くの方が株を持ち、会社のオーナーになることで、主体的に経済に参加しながら、その利益の一部を享受する。そんな社会の実現を目指しています。

── どんな人におすすめ?

前澤氏 電気代やスマホ料金など、生活コストを支払うなら、ポイントより株の方が楽しそうと思える方。株式投資や未公開株の可能性に興味がある方。会社や経済圏を大きく育てていくRPG的なゲームを楽しみたい方。

 まとめると、カブアンドは「日常の支払いが株になり投資になる」サービスです。

 もちろんリスクはありますし、上場の成否も保証できるものではありません。

 それでも、「自分たちが使うサービスを自分たちで育てて、自分たちの資産にする」という考え方は、今までとは違うゲームのようなワクワク感を与えてくれるものだと思っています。

 ご興味ある方は、ぜひカブアンドのサービスを使ってみてください。株主の一員として、世界に例のない「経済圏」を作っていきましょう!

※カブアンドでは、現在新規のサービスお申し込み受付を一時中断しています。再開時期については、改めてお知らせします。

※カブアンドでの株の受け取りにはサービス利用と株式の申込が必要です。お申込前に当社ウェブサイト内の目論見書をご覧ください。

KABU カブアンド 前澤 カブアンドとは何か
KABU カブアンド 前澤 上場時期や、カブアンドが向く人/向かない人

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