―― 久々のGalaxyですが、ソフトバンクユーザーの中でもGalaxyを扱っていたことを知らない人が増えていると思います。何か大規模なプロモーションをかけていくのでしょうか。
寺尾氏 今回は全力で立ち上げます。(Galaxyがあることで)久々に戻ってくる方や、われわれが扱っていることを知らない方もいます。新しいメーカーとして、セールススタッフからプロモーションまで、フルパワーでいこうと思っています。
―― AIスマホの売り方として、何か考えていることはありますか。
寺尾氏 いずれにしても、体験していただくことだと思っています。使ってみてなんぼなので、イベントなどいろいろなパッケージを作っています。クルーから出るアイデアもありますし、企画サイドから出るものもあります。何が正解かはよく分からないですが、僕がプレゼンするとしたら翻訳機能一択ですね。今、サムスンの「Galaxy Z Fold6」を使わせていただいていますが、通訳アプリは“神”ですね。(外国語を)ヒアリングしてくれるだけでも、「AIスゲー」と思います。お客さんとAIはまだまだ遠い。その距離を縮めるために、どういうユースケースがあるのかをお客さまに近いところでやっていくのが基本かなと思います。
―― 今回はソフトバンクですよね。
寺尾氏 Sシリーズはソフトバンクですね。
―― Sシリーズ“は”ですか。Y!mobileもありうるのでしょうか。
寺尾氏 はい。別のシリーズはやっていこうと思っています。
―― Galaxy Ringなどのエコシステム製品も扱うのでしょうか。
寺尾氏 はい。われわれが直接ではなく、傘下のC&Sを通してですが、一部店舗でやる予定です。
―― 春商戦はどう戦っていく予定ですか。
寺尾氏 そうですね。王道はバック・トゥ・スクール(子どもの新学期に合わせた施策)なので、端末系は今回サムスンさんを入れ、iPhone、Pixelとともに大きなラインアップになります。事業法の影響はまだ分かりません。
―― 今回のGalaxyの取り扱いが、基地局などのネットワーク機器に拡大していくようなことはありますか。
寺尾氏 いろいろな議論はしています。可能性は否定も肯定もしません。ご提案をいただいていることはありますが、まだ決めたことはありません。インフラ側は時間がかかりますからね。ただ、5G、6Gとこの先に進んでいく中で、いろいろな議論は出てくると思います。中国ベンダーは(経済安全保障などの理由で導入が)厳しいですからね。
―― 端末面で今後期待するのはどういうところですか。
寺尾氏 やはりGalaxy AIでの差別化ですね。あとはいろいろな製品とのコラボレーションです。うまく回れば大きな市場になるのではないかと思っています。ヘルスケア関係は難しいテーマではありますが、CESでも展示を見させていただきました。総合家電とつなげていくというのは、ずっと前からやっていますし、なかなか実現していませんが、お話を聞いていると面白いなと思いました。ただ、まずはGalaxy AIと市場の立ち上げです。10年前は販売に苦労しましたが、今回は大きな差別化をもって投入します。
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