iOSのアップデート時の画面で確認できる「このアップデートについて」という詳細の説明書きによると、Safariに関して、「“HTTPS優先”にすると、HTTPSを使用できる場合は常にURLがHTTPSに切り替わります。」との一文があった。
これについては、筆者が探した範囲では「HTTPS優先」なるボタンは見当たらなかった。資料が乏しいので詳細が悩ましい部分ではあるが、関連するであろう2点の変更を確認できたので紹介しておく。
1つは、ユーザーガイドにも公開されている「iPhoneでHTTPを使用しているWebサイトを閲覧したときに警告を表示する」という機能の追加だ。
従来も設定画面に「詐欺Webサイトの警告」というスイッチはあったが、iOS 18.2では新たに「接続が安全ではないときに警告」というスイッチが追加されている。これが有効になっていると、暗号化された通信ができるHTTPSのサイトではなく、HTTPを使用しているWebサイトを開いたときに「この接続は安全ではありません」との表示が確認できた。要するに競合のChromeでいうところの「HTTPSファーストモード」に近いようだ。
もう1つは設定画面の「詳細」から「機能フラグ」(試験的な機能のオン・オフを切り替えられる画面)を選ぶと、膨大な選択肢のなかにひっそりと「HTTPS-by-default(HTTPS-First)」というスイッチが新設されていたことだ。訳せば「HTTPS優先」なのでおそらく、同機能を有効にするとHTTPSへの切り替えが試みられるのだろう。……が、いくつかhttpのサイトを開いてみても、実際の挙動は確認できなかった。この辺りは検証不足かつ筆者の手には余る部分でもあるので、知識ある方々による解説を待ちたいところである。
ちなみに、アップデート内容としては、スタートページの背景画像の設定についても言及があったが、こちらは適用されるデフォルトの画像が1つ増えていただけだ。写真を適用する操作などは、従来バージョンからも実行できた操作なので、本稿では解説を割愛する。また、対応機種ではダウンロード状況がDinamic Islandに表示されるようになった、という変化も重要度が低いと思われるので割愛する。
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