懐かしのドコモケータイ「F503i」、雑誌付録で復活のワケ 着メロを子ども達がプログラミング(1/2 ページ)

» 2025年02月18日 11時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
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 NTTドコモは2月16日、「NTTドコモ歴史展示スクエア」にて、家族とともに子どもの成長を支えるブランド「comotto(コモット)」の取り組みの一環として、フィーチャーフォン「F503i」を題材に、プログラミングを学べる体験型ワークショップを開催。あわせて、来場者に携帯電話の歴史を公開した。

F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング NTTドコモが2001年に発売した、なつかしのケータイ「F503i」が雑誌付録でよみがえる

 プログラミングで題材となるF503iのおもちゃは、ドコモが小学館の雑誌「小学8年生」とタッグを組み、2月28日頃に発売予定の雑誌の付録。ドコモは、この雑誌の発売を前に、本付録のおもちゃを使って、プログラミングを学べる場を設けた。

 本付録は、F503i当時のデザインを忠実に再現したもので、手持ちのスマートフォンやタブレットとBluetoothで接続することで、簡単に着メロを作成でき、プログラミングの仕組みを学べる。着メロ以外のミニゲーム機能も搭載予定だという。

 F503iは、ドコモが2001年に発売した、富士通製(現・FCNT)のフィーチャーフォン。形状はいわゆる折りたたみ式やスライド式ではなく、1枚板にディスプレイとキーボードが配置されたストレートタイプとなる。発売当時としては最大となる2型の大画面カラーディスプレイを搭載し、503iシリーズでは最大となる最大50件(または200KB)のiアプリを保存できるストレージを備えた。

F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング NTTドコモ歴史展示スクエアで保管されているF503iのカタログ。発売当時、ドコモショップで配布していた原本とのことだ
F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング F503iを模した雑誌付録のおもちゃ(写真=左)と、F503iの実物(写真=右)
F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング 上部のアンテナまで再現されている
F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング F503iの実物(写真=下)では充電端子のある下部は、本物と全く同じ再現には至っていない(写真=上)
F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング 正面から向かって右側には、ボタンや端子はない
F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング 左側を見ると、F503iの実物にはイヤフォンジャックがあるのに対し、おもちゃにはそれらしきものはない

 F503iがプリインストールしていたiアプリは、ゲームやユーティリティーなど6種類。背面には、「myアプリキー」を搭載。長押しで事前に設定したお気に入りのiアプリを起動できる。

F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング F503i背面の上部には、丸いボタンがある。iアプリを一発起動するためのボタンで、アウトカメラではない

 これに似た機能は、現代のiPhoneにおける「アクションボタン」といえる。AppleがiPhoneの新機能として「iPhone 15 Pro」「iPhone 15 Pro Max」で打ち出したこのアクションボタンでは、消音モード、カメラ、集中モードなど、任意のアプリや機能を割り当てておけば、アクションボタン1つで起動できるのがアドバンテージだ。

F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング iPhoneでは、「iPhone 15 Pro」「iPhone 15 Pro Max」からアクションボタンを搭載。事前に設定したアプリや機能をすぐに起動できる

 Androidスマートフォンにも似た機能がある。iPhoneほどの機能の割り当てはできないが、2020年冬モデル以降のシャープ製スマートフォンが搭載する「Payトリガー」では、指紋センサーを長押しするだけで、ロック画面からすぐに電子決済アプリを起動できるため、レジでスムーズに支払いを完了できる。こうしたショートカット機能は、形を変えて現代のスマートフォンにも受け継がれている。

F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング 2020年冬モデル以降のシャープ製スマートフォンでは、決済アプリをすぐに起動できる「Payトリガー」という機能を搭載する。F503iやiPhoneのように任意のアプリを一発起動というものではないが、決済機能をすぐに呼び出せる。画像は「AQUOSの「Payトリガー」でキャッシュレス決済をスマートに」というサイトから引用

お題は着信音の作成 “単音”でも音階までプログラム可能

 さて、ここからは本題のプログラミングの様子を見ていきたい。今回は、e-Craftが手掛けているプログラミング用アプリを使って、プログラミングを行う。自身もドコモの出身者であるe-Craftの額田一利社長は、「自ら雑誌付録の制作に関わった」ことを明かした。制作に「1年以上の期間を要した」とする額田氏は、付録が書店に並ぶときには「涙を流しているくらい、頑張って制作した」と胸を張る。

F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング e-Craftの額田一利社長。雑誌付録の制作に関わったという

 先述の通り、今回のプログラミング内容は着信音の作成だ。額田氏はプログラミングの解説を行う前に、「昔の着信音は単音だった。しかも、利用者自身で作成でき、それが自分の趣味だった」と振り返った。

F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング 雑誌付録のパッケージデザイン。単4のアルカリ電池で駆動する。ディスプレイに文字などを表示する機能や音声通話機能は備えていない

 今回のプログラミングは、小学生の低学年から中学年を対象として実施。参加者は、会場内の卓上に置かれた「embot」アプリをインストールしたタブレットとおもちゃをBluetoothで接続する。さらに、雑誌の付録に含まれるプリクラのシールを切り抜いて、本物のF503iのディスプレイ(画面)を再現した。本物のF503iとほぼ同じ形とサイズのおもちゃであるため、ディスプレイまで再現すると、ボディーカラーは違えど、本物の携帯電話に見える。

F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング 画面のようなシールを貼ったおもちゃを子ども達に見せる額田氏。単なるプログラミングだけでなく、いわゆるデコレーションのようなことも楽しめる内容となっていた

 本題である着信音の作成については、額田氏が実際のプログラミング画面をモニターに表示しながら丁寧に指導した。“単音”とはいえ、音の種類はさまざまで、シャープやフラットを選択することも可能だ。参加者は、どの音を鳴らすかを決め、「レ、ファ、ラ」という順に音階を作っていく。さらに、二分音符や四分音符といった拍の長さも設定できる。

F503i ドコモ ケータイ ガラケー フィーチャーフォン プログラミング タブレットでプログラミングを行う様子。タブレットでプログラムした着信音を、Bluetoothを介しておもちゃに転送できる仕掛けだ
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