Appleが2月19日(米国時間)に発表した「iPhone 16e」は、現行のiPhoneシリーズの中で、最も安い廉価モデルという位置付けだ。しかし、一番下の128GBモデルが9万9800円(税込み、以下同)と、これまで廉価モデルを担っていた「iPhone SE(第3世代)」(64GBモデル/6万2800円)に比べて大幅な値上げとなった。
これに対し、発表直後からネット上では「高すぎる」「この価格では、他の上位モデルを選んだほうがよさそう」といった声が相次ぎ、コストパフォーマンスを重視したり、iPhone SEのような手軽さを求めたりする人々からは歓迎されているとは言いがたい状況だ。
iPhone 16eは、16というナンバリングでありながらも、細かい仕様を見ると「iPhone 14」(2022年9月発売)をベースにしていることが分かる。インカメラの部分はDynamic Islandではなく従来のノッチを採用し、サイズも全く同じ71.5(幅)×146.7(奥行き)×7.8(高さ)mmだ。ディスプレイも6.1型OLED(2532×1170ピクセル、460ppi、800ニト《HDRは1200ニト》)と共通だ。
もちろん、近代化されている仕様も多々ある。接続ポートはUSB Type-Cとなり、チップセットは最新のA18が搭載され、生成AI機能のApple Intelligenceも使える。カメラは単眼だが、広角の4800万画素センサーが搭載された。アクションボタンもある。バッテリー駆動時間も最大26時間(動画再生時)と、同サイズの他製品に比べて大幅に伸びている。
つまり、“見た目は14、中身は16”といったところ。さすがにこの内容で、iPhone SE(第3世代)と同じ6万円台スタートは厳しいだろうというのは理解できる。
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