Ringが新型ドアベル/屋外カメラを披露 日本の玄関ドアやベランダを想定して取り付け方を改良(2/2 ページ)

» 2025年03月10日 18時00分 公開
[井上翔ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Ringデバイスは日本の住宅に「合わない」部分がある

 先述の通り、Ringブランドの見守りデバイス/サービスが日本に上陸したのは2022年だ。

 日本ではいわゆる「体感治安」が悪化しているという人が増加傾向にある。そのこともあってか、Ringの見守りデバイスは販売面で好調なようで、ラインアップも拡充してきた。

警察庁 日本人の「体感治安」が悪化傾向にあるのは警察庁の調査からも明らかとなっている。そのこともあって、昨今の国家予算では防犯関連費用が盛り込まれるようになり、自治体によっては交付金を活用して防犯カメラの設置に対する補助金を創設する動きが見られる
ラインアップ 日本で販売する見守りデバイスも拡充してきた

 しかし、Ringは米国発祥の企業であり、販売面での“主戦場”も欧米地域だ。そのこともあり、デバイスの仕様は欧米の住環境に最適化されている面もある。

 欧米の住環境への最適化が色濃く出ているのが、デバイスに付属する取り付けマウント/アダプターの仕様だ。その一部は木ネジを使って固定するようになっており、賃貸住宅の割合が高いとされる日本では導入自体にハードルがある。

 「持ち家なら問題ないのでは?」と思う人もいるかもしれない。確かに、欧米では「持ち家ににDIYで何かを取り付ける」ということが一般的で、Ringデバイスのマウント/アダプターは「DIYでの取り付けやすさ」を重視して設計されている。しかし、日本では持ち家であったとしても「自分で取り付ける」という行為自体もハードルに感じる人が多いようで、Ringデバイスの取り付けを外部業者に頼むユーザーが多かったそうだ。

 このような市場環境もあり、今回の新製品の1つであるBattery Doorbellの先代製品は世界で“ベストセラー”となったにも関わらず、日本投入が見送られた

取り付け 取り付け方にも工夫を凝らしているのだが、日本では「木ネジを使って取り付ける」という方法にハードルを感じる人が多いといい、屋外設置に対応するデバイスの取り付けを業者に委託する人が多いようだ。なお、米国など一部の国/地域では公式の設置代行サービスを提供しているが、日本では提供していない(家電量販店のサービスを使っている人が多いようだ)

日本に合わせて取り付け方を改善

 ドアベルをもっと簡単に取り付けられないか――検討を進める中で、Ringは日本の住宅で使われている玄関ドアの多くが「化粧鋼板」を使っていることと、玄関ドアへの「ドアクローザー」の装着率が高い点に着目した。

 その結果、RingはBattery Doorbellについて、日本向けモデルのみ磁力接着対応の取り付け台を付属することにした。その名の通り、ネジ止めではなくドアに磁力で“貼り付ける”ことが可能な取り付け台なのだが、化粧鋼板とドアクローザーのおかげで「(取り付け後に)意外とブレない」という。

磁力 日本の住宅環境を考慮し、Ring Battery Doorbellの日本向けモデルだけ取り付け台を“変更”し、磁力接着も可能な設計とした

 「盗まれたらどうするの?」という心配については、ドアベルに変な力が加わった際にクラウド録画を開始するように設定することで対策できる他、Ringアカウントとのひも付けを解除していないドアベルを第三者がペアリングしようとすると元の持ち主に警告が行くので、誰かが不正に持ち去っても(盗んでも)利用できないようにできる。

 加えて、Battery Doorbellには「盗難補償」も付いており、ドアベルが持ち去られた場合に本体を無償提供してもらえるようになっている(警察から盗難届の受理に関する書類を用意してもらった上で、提出が必要)。

磁力 「磁力接着」ということに関する不安は、案外どうにかなるように配慮されている

 もう一方の新製品であるRing Outdoor Cam Plusについても、日本市場を意識した改良が施されている。

 本製品には別売オプションとして「ポールマウント」が用意されている。ポールマウントはその名の通り、外にあるポール(柱)にくくりつけるタイプのマウントで、賃貸住宅が多い日本では人気のオプションだという。

 先代のポールマウントはクランプ式で、設置場所の側面に空間がないと取り付けられないという問題があった。そこで、本製品と同時発売される新型ポールマウントは金属製バンドを使ってポールに固定する設計に改めた。このことで、ポールの左右に空間的余裕がない環境でも取り付けられるようになった上、より太いポールにも対応できるようになった

Ring Outdoor Cam Plus Ring Outdoor Cam Plusの発売に合わせて、屋外カメラ用のポールマウントをモデルチェンジする。現行版(左)はクランプ式だったのに対して、新型(右)が金属バンド式になった
2種類 新型ポールマウントには2種類の金属バンドが付属する。細いポールには小型(左)を、太いポールには大型(右)を使うようにしたい
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月26日 更新
  1. 年会費9万9000円の価値はある? 最上位クレカ「Olive Infinite」と「Visa Infinite」の違いと持つべき人 (2026年06月25日)
  2. ドコモから「arrows Alpha2」登場 新素材とフルフラットパネルを採用、水中撮影にも対応 (2026年06月25日)
  3. 「海外からの迷惑電話が解消した」との声も NTTタウンページの「詐欺対策」アプリ、累計100万ダウンロード突破 (2026年06月25日)
  4. スマホの短期解約、最長1年の「継続利用」容認で抑制へ 「お試し割」は統合 総務省が取りまとめ (2026年06月25日)
  5. ソニー「aibo」の国内販売終了 なぜ、人に愛される存在になったのか (2026年06月25日)
  6. 折りたたみiPhoneに近いサイズ感? 「HUAWEI Pura X Max」実機レビュー 横長“パスポート型”が合理的な理由 (2026年06月24日)
  7. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  8. 「ソフトバンクの株価なぜ低迷」「料金値上げの影響」「PayPayに次ぐ新事業は?」 株主総会での質疑応答 (2026年06月24日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. KDDIのISP向けメールシステムで不正アクセス BIGLOBEや@niftyなどで情報漏えいの恐れ (2026年06月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー