このように、月5〜10GBの人は1枚のSIMで完結させようとせず、2枚のSIMを組み合わせた方が快適な場合もあります。例えば月5GBの場合、LINEMOベストプラン(990円/3GB未満時)や楽天モバイル(1078円/3GB未満時)をメインにし、サブ回線にIIJmioのデータeSIM(440円/2GB)を組み合わせるのがオススメです。
料金はいずれの場合もIIJmioの5GBプランより高いものの、LINEMOなら昼や夕方でも快適に通信できますし、楽天モバイルなら通話料金がほぼ無料です。異なる回線を組み合わせておけば通信障害への備えにもなります。月8GB前後の人も、LINEMO/楽天モバイルとIIJmio(eSIM)の組み合わせが活用できます。
他にも、筆者は以前、楽天グループの株主優待で提供されたSIMをデータ通信専用線として利用していました。月30GB使えるので、この頃はデータ容量を気にせず思い切り通信できて快適でしたね。
また、povo2.0の回線をスマホに入れておけば、ローソンに行くだけで100MBのデータ容量がもらえる「povo Data Oasis」も活用できます。1カ月で最大10回(計1GB)もらえるので、データ容量が足りなくなりそうなときには重宝するでしょう。
ここまで、月5〜10GBのお得な活用方法を解説してきましたが、料金プラン選びは、単にデータ容量と料金で比較し、最安値を選べばよいというわけではありません。月5GBも月10GBもIIJmioが最安値でしたが、通話が多い人は楽天モバイルを組み合わせればトータルで安くなるかもしれません。また、IIJmioは昼や夕方に速度が遅くなる場合があるため、1日中快適に使いたい人は少々高くてもLINEMOなどを選んだ方がよいでしょう。
データ残量を常に気にして節約しながら使うのがストレスな人は、容量が余ってもahamoやLINEMOの30GBプランを契約するのもありだと思います。「自分に合ったプラン」とは必ずしも最安のプランではなく、自分が重要視するものを満たしてくれるプランです。そのために、まずは自分が重要視するポイント/しないポイントを整理しておきましょう。
自分のデータ使用のパターンをつかむことも重要です。筆者の場合、普段はWi-Fiが使える自宅とオフィスの往復なので、データ使用量は1日80MB前後です。しかし、自宅とオフィス以外で過ごす時間が長い休日と、待ち時間の長い通院の日はデータ使用量が急増する傾向にあります。
こういった傾向がつかめていれば、例えば「病院に着く前にローソンに寄ってpovo Data Oasisで100MBもらう」「本を持っていく」といった対策も立てられます。これから乗り換えやプラン変更を検討している人は、まずは自分の傾向をしっかりつかむことから始めましょう。
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
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