プロセッサにUNISOCのT760プロセッサ(オクタコア)を採用している。性能は高くないが、実機のレスポンスは思ったよりも軽快だった。メモリは12GB、ストレージは512GBと、この価格帯では大容量な構成だ。
ディスプレイは6.8型(FHD+)のAMOLED(有機EL)ディスプレイを採用している。リフレッシュレートは最大120Hzで、ピーク輝度も2800ニトと明るい。バッテリーは5000mAhで33Wの急速充電にも対応する。
実のところ、日本円で5万円前後のミッドレンジのカメラスマホはあまり市場に出てこない。理由としては、プロセッサの性能が低く、せっかくのカメラ性能を十分に生かせないこと。ハードウェアと価格のバランスが非常に難しいことが主な理由だ。
それでも、近年のプロセッサではISP(Image Signal Processor)性能も底上げされており、廉価なスマホでもきれいに撮影できる機種や高画素なイメージセンサーを取り扱えるものが増えている。
nubia Focus 2 Ultra 5Gは、メーカーいわくどちらかといえば静止画の撮影を優先しており、その中でも撮影体験を重視した構成としている。
この「撮影体験」という部分は、近いスペックのXiaomiやOPPOのスマホなどとしっかり差別化されていると感じた。
直近のnubiaのスマホは日本でも積極的に展開している。ある意味、「nubia Z70 Ultra」の弟分にあたるような存在の機種でもあり、カメラリングの操作感は唯一無二の特徴でもある。波に乗る日本でも発売を期待したい。
佐藤颯
生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。
スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。
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