Xiaomiは2025年3月13日、新製品発表イベントを開催。「Xiaomi 15 Ultra」などの新製品を大量に発表した。
注目は浦和美園と川口のイオンモールに常設店を出すという点だ。
これまで、渋谷など都心部でポップアップストアを展開していたのにもかかわらず、郊外のショッピングモールに出店する事に対して、違和感を持つ人もいるようだ。ただ、以前、大沼彰社長に出店計画について話を聞いた際、「スマートフォンだけでなく、幅広い家電商品を扱うとなると、都心部よりも、ファミリー層が訪れるショッピングモールのほうが立地としては望ましいので、そういった場所を探している」とのことだった。
今回、イオンモールが選ばれた訳だが、その理由としては、すでに海外のイオンモールにおいてXiaomiが店を出店していたという関係性があったという。
イオンモールではすでに家電を扱っているだけでなく、各キャリアの回線契約、さらにはイオンモバイルも扱っている。Xiaomiストアの登場に家電売り場は戦々恐々としているかもしれないが、一方でイオンモバイルなどは相互の送客効果が期待できるのではないか。
今後も全国に展開される可能性がありそうだが、やはり課題となるのが「人材確保」だろう。Xiaomi Storeではスマートフォンのみならず、イヤホンやスマートウォッチといった周辺機器だけでなく、テレビや掃除機、エアフライヤー、体重計、さらにボールペンなど幅広い商材を扱うことになる。それぞれの製品、さらには競合他社の製品にまで熟知していなければならず、スタッフ教育は相当大変そうだ。
いまのところは直営店として運営し、中国語を話せるスタッフも在籍するという。当面は自らオペレーションを行い、接客のクオリティを維持していくだろうが、将来的にフランチャイズ化、例えば、地方でキャリアショップを運営していた販売代理店とタッグを組むなんてこともあり得るかもしれない。
現時点では販売店という位置づけが強いだろうが、今後は、スマートフォンが壊れたときに修理や代替機などを用意してくれるようだとありがたい。
アップルはストアを展開することで、ユーザーの声をダイレクトに吸い上げたとされている。Xiaomiもストアを日本で広めることで、日本のユーザー特有の声を集め、日本のユーザーが満足できる製品作りをできるようになると、ますます日本での存在感が高まっていくことだろう。
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