iPhoneよりも大画面で、動画視聴や電子書籍の閲覧、手書きメモやイラスト制作など、さまざまな用途で活用できるのがiPadです。
3月にiPadの新モデルとして「iPad Air(M3)」と「iPad(A16)」が発表され、現行のiPadは、iPad Pro(M4)、iPad Air(M3)、iPad(A16)、iPad mini(A17 Pro)の4モデルとなりました。
ラインアップが充実したのは喜ばしいのですが、「結局、どれを選べばいいのか」と悩んでしまう人も増えたかもしれません。この記事では、それぞれの特徴を踏まえて、どんなユーザーがどのモデルを選べば良いのかを考えてみたいと思います。
現行のiPadの特徴を大まかに分類すると、下記のようになります。
各モデルの主なスペックは以下の通りです。
ディスプレイはiPad Proに限りOLED(有機EL)が採用されており、他の3モデルはIPS液晶です。iPad Proは最大120Hzの高リフレッシュレートを実現するProMotionテクノロジーに対応するなど、まさに“プロ仕様”ですが、iPad Air(M3)とiPad mini(A17 Pro)のディスプレイはほぼ同等、iPad(A16)だけはスペックが抑えられています。
iPad Proのみ選べる反射防止コーティングが他のモデルで無いのは保護フィルムなどを貼り付けることでカバーできますが、iPad(A16)だけはフルラミネーション非対応(ディスプレイのガラスに厚みが感じられる)で、Apple Pencilのホバー機能も利用できません。
Apple Pencilを使った作業の使い勝手は、他のモデルと比べて劣りそうです。そのApple Pencilについても、iPad(A16)のみApple Pencil Proには非対応となっています。
文字入力の面では、iPad Pro(M4)とiPad Air(M3)には純正のMagic Keyboardが用意されており、ノートPCのように使えます。文字入力が多い場合は有利でしょう。
iPad(A16)にもMagic Keyboard Folioが用意されていますが、iPad mini(A17 Pro)だけは純正キーボードがありません。これはiPad miniの本体サイズが小さく、同サイズのキーボードでは使い勝手があまりよくないということもあるのでしょう。なお、市販のBluetoothキーボードを利用することはできます。
ディスプレイ以外の仕様では、チップセットやストレージが異なっています。チップセットの違いはそのまま性能の違いとなりますが、性能としては「iPad Pro(M4)>iPad Air(M3)>iPad mini(A17 Pro)>iPad(A16)」という関係です。
この他、iPad Pro(M4)だけはTouch ID(指紋認証)に非対応で、Face ID(顔認証)のみとなります。他の3モデルは逆にFace IDは使えず、電源ボタンに搭載されたTouch IDを使用します。
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