au回線で解禁された「iPhoneのRCS」を試す SMSより断然快適、メリットと課題は?(1/3 ページ)

» 2025年04月29日 14時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 KDDIは4月1日、AndroidとiOS間で大容量の画像やデータをやりとりできる「RCS(Rich Communication Services)」を開始した。

 当初は大々的に告知せず、β版のiOS 18.4を搭載したiPhone向けに提供したが、4月1日にau、UQ mobile、povo1.0のiPhoneユーザーへの提供開始を発表した。iPhoneでpovo2.0、MVNO(au回線)を利用しているユーザーは対象外となっている。

 なお、Androidでpovo2.0、MVNO(au回線)を利用している人はサービスの対象となるが、iPhoneでpovo2.0、MVNO(au回線)を利用しているユーザーは対象外。KDDIは公式ページで「提供準備中」としており、提供時期については「別途、知らせる」と案内している。

KDDI RCS au回線を用いたiPhoneがRCSに対応した

そもそもRCSとは? 「Google メッセージ」などは既に対応、iPhoneはキャリア対応待ち

 RCSは、GSMAによって世界的に標準化されたメッセージサービスの規格で、SMSを拡張したものだ。長文テキストや画像・動画の送受信に加え、複数人でのグループチャットも利用できる。

 Androidでは「Google メッセージ」がRCSに対応している。一方、Appleは独自の「iMessage」をiOSでも採用してきた経緯があり、OS標準搭載のメッセージングアプリでOSをまたいだリッチなコミュニケーションは叶わなかった。しかし、iOS 18の登場とともにiOSの「メッセージ」アプリがRCSをサポートした。

 日本では、2018年にドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社が共同でRCSを採用した「+メッセージ」というサービスを開始したが、利用できるのは+メッセージ対応キャリアのユーザー間に限られている。楽天モバイルは「Rakuten Link」で独自のRCSを展開しているが、これも楽天モバイルユーザー同士のみ利用可能だ。

KDDI RCS 3社共同提供の「+メッセージ」はRCSを採用しているが、利用できるのは+メッセージ対応キャリアのユーザー間に限られている
KDDI RCS 楽天モバイルの「Rakuten Link」

 また、RCSの利用にはキャリアのサーバを通じたユーザーの認証が必要なため、RCS非対応キャリアのSIMを使用している場合は、iPhoneが対応していてもRCSを利用できない。

 2024年9月の「iPhone 16」発表時、KDDI 執行役員 パーソナル事業本部 副事業本部長の村元伸弥氏は、RCS対応を示唆していた。同年11月1日の決算説明会では、高橋誠社長が「衛星通信とスマホの直接通信は非常に親和性があり、RCSとGoogleの生成AI『Gemini』の相性も良い」と発言。「コミュニケーションサービスにAIをどう組み込むかが、次の勝負になるのではないか」との考えを示した。

 KDDIでは、RCSのサイト、My au アプリ、My UQ mobileアプリなどから無料のRCSオプションサービスに申し込む必要がある。今回はauを例に申し込む手順を記載する。まずauのRCSのサイトから「RCSのお申し込み(無料)」をタップする。

 次に「追加する」を選択し、利用規約を確認したら、下にスクロールして「上記の重要事項に同意します」の左側のチェックボックスをタップし、「同意して手続きに進む」をタップする。続いて、「契約内容を確認する方法」を選択したら、「この内容で申し込む」を選択。「受付完了」の画面に進めば、手続きが完了する。

KDDI RCS RCSのサービスサイトから「RCSのお申し込み(無料)」をタップし、「追加する」を選択する
KDDI RCS 「上記の重要事項に同意します」の左側のチェックボックスをタップし、「同意して手続きに進む」をタップする
KDDI RCS 「契約内容を確認する方法」を選択したら、「この内容で申し込む」を選択する
KDDI RCS 「受付完了」の画面に進めば、手続きが完了する

 利用にはiOS 18.4/Android 8.0以降へアップデートし、無料のオプションサービスへ申し込む必要がある。iPhoneの場合はまず設定を開き、「アプリ」→「メッセージ」の順に進み、「RCSメッセージ」という項目から「RCSメッセージ」をオフからオンに切り替える。アクティベーションが完了すると利用可能になる。

KDDI RCS iPhoneはiOS 18.4の端末でRCSを利用できる。設定から「アプリ」→「メッセージ」の順に進み、「RCSメッセージ」という項目を選択する
KDDI RCS RCSメッセージの右横にあるボタンをタップして、機能を有効にする。しばらくすると、「アクティベート中です」というステータスが消えて、RCSビジネスメッセージの項目まで表れる。RCSが有効になれば、利用できる状態を意味する
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月11日 更新
  1. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  2. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  3. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  4. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  5. なぜ? LINE起動時のNetflix広告が炎上した理由 「アプリを間違えたかと思った」の声 (2026年03月10日)
  6. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  7. スマホで見守れる防犯カメラ、ソーラー充電対応で配線不要 サンワから発売 (2026年03月09日)
  8. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  9. 見た目はガラケー、中身はスマホの「MIVE ケースマ」徹底レビュー どこまで実用的で、誰に向くのか (2026年03月08日)
  10. 「iPhone 17e」は何が変わった? 「iPhone 16e」とスペックを比較する (2026年03月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年