au回線で解禁された「iPhoneのRCS」を試す SMSより断然快適、メリットと課題は?(2/3 ページ)

» 2025年04月29日 14時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
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RCSのメリットは? SMSとの違いも確認 料金がかさむ可能性も

 実際に、auで販売されているiPhoneにauのSIMを入れて、iOS同士のiMessageではなくRCSを使い、SMSとの違いを確認してみた。

 SMSとの最大の違いは、送信料がかかるか否か。auのSMSは1通あたり3.3円の料金がかかる。Wi-Fiがない場合やデータ定額プランに未加入の場合、別途データ通信料が発生するものの、RCS加入者同士なら無料になる。

 1度に送信できる文字数の上限にも違いがある。SMSは全角670文字にとどまるのに対し、RCSは全角2730文字と大幅に多い。画像、動画、スタンプ、グループメッセージ、音声/位置情報の添付ファイルの送受信にも対応している。

KDDI RCS RCSはSMSよりも多くの文字を送信できるが、文字数が全角2730文字を超えると、メッセージを送信できない。iPhoneの場合は赤字で「未配信」と表示される

 相手がメッセージを読んだかどうか(開封したかどうか)が分かるのもRCSのメリットの1つといえる。iPhone側からAndroid(Galaxy S25 Ultra)側にメッセージを送信し、すぐにメッセージを開いたところ、既読になったか否かをすぐに確認できた。

KDDI RCS RCSかSMSかを見分けるには、メッセージのすぐ上の小さい文字を確認するといい。SMSの場合は「テキストメッセージ・SMS」、RCSの場合は「テキストメッセージ・RCS」と表示される。開封したかどうかはメッセージの下に小さい字で表示される

 RCSならスタンプも扱える。KDDIでは、提供開始と同時にRCS対応機種同士で利用できる「なつかしの絵文字スタンプ」を配信した。既にApp Storeから専用アプリをダウンロードすれば利用できる。Google Playでは、配信されていないため、Androidユーザーからなつかしの絵文字スタンプの送信はできない。

KDDI RCS KDDIが配信している「なつかしの絵文字スタンプ」。こちらもRCSで利用できる機能の1つだ

 iPhoneで撮影した画像はそのまま送信でき、それをGalaxyで確認したところ、解像度は3024×4032ピクセルのままだった。つまり、圧縮による解像度劣化がない。Galaxyで撮影した約29分のフルHDの動画をiPhoneに送信しようとしたところ、「動画が長すぎます」などという警告メッセージが表示された。この解像度の動画で約5分を超える尺だと送信できないようだ。

KDDI RCS iPhoneで撮影した画像はそのまま送信できた(画像=左)。受け取った写真をGalaxyで確認したところ、解像度は3024×4032ピクセルのままだった(画像=右)
KDDI RCS Galaxyで撮影した約29分のフルHDの動画をiPhoneに送信しようとしたところ、「動画が長すぎます」などという警告メッセージが表示された。この解像度の動画で約5分を越える尺だと送信できないようだ

 グループチャットもRCSならできる。こちらは実際に複数回線を用意して試したところ、グループのうちの1回線でもSMSにしか対応しない回線が含まれていると、RCSでのやりとりはできず、送信元のiPhoneには「未配信」と表示された。そのため、グループチャットを行う場合は、全ての回線と端末がRCSに対応している必要がある。

 グループチャットは何人で利用できるのか、気になる人もいるだろう。KDDI広報によると「50人までは利用できることを確認している」とのこと。

KDDI RCS iPhone同士でのやりとりはiMessageとなり、メッセージのふきだしは青色で表示される(画像=左)。RCSのグループチャットを利用する際にRCS非対応者を含んだ場合は、グループチャット内でメッセージを送信できなかった
KDDI RCS 3者ともRCS対応端末を用意したところ、無事にグループチャットを利用できた

 auのRCSは、SMSよりできることが多く、SMSとは比べものにならないほど快適だった。特に写真や動画を気軽に送信できるのがいい。iPhone側でもAndroid側でも、既読の有無を確認できるのも「LINE」慣れした人にとってうれしい。

 iPhoneとAndroidの端末でRCSに対応した端末には、RCSでメッセージを送ろうとしたときに、何らかの理由で送信できない場合、自動的にSMSやMMSに切り替えて送ってくれる便利な機能がある。これをオンにしておくと、RCSが使えない場合に、別の手段で送信できるメリットがあるものの、SMSやMMSに切り替わると、それに応じた料金が発生してしまう場合がある。

 例えば、SMSの場合は1通(70文字まで)で約3.3円かかる。この金額自体は小さなものだが、送信料は「データ定額」「通話定額」といった料金プランやオプションには含まれない。たくさん送信するほど思いがけず料金がかさんでしまうので注意しよう。

KDDI RCS RCSとSMSの違いが分かる表。auのRCSのサイトに記載されているので、それぞれで何ができるのか分からない場合はこちらを参考にするといい

 KDDIは、auのRCSのサイトにて、RCSとSMSの違いが分かる表を掲載している。それぞれで何ができるのかが分からない場合は表を参考にするといい。

 KDDI広報によると、表内の「アカウント・パスワード」という項目は、「Apple アカウント/Google アカウント」を指しており、「スマートフォンやPCなどのマルチデバイスで(複数のデバイスでRCSを)利用する際に、それぞれの端末から同一のアカウントでログインすれば連携できる」ことを意味している。

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