Nextorageは6月20日、microSD Express規格に対応した「Gシリーズ EX」を発表した。6月23日よりAmazonのNextorageダイレクトにて受注を開始し、7月5日頃から順次出荷を予定している。
Nextorageは、社会のデジタル変革において求められるエッジAI、高品位なデジタルイメージング、次世代ゲーミング、高度な産業用アプリケーションといった用途に対応するため、コンパクトかつ高速なメモリカードが必要とされる現状を受け、microSDの新しい高速規格「microSD Express」に対応した製品を2024年より開発してきた。
Gシリーズ EXは、SDアソシエーションが策定した最新規格に準拠し、PCIeおよびNVMeインタフェースを採用したmicroSD Expressだ。
Nextorageは、これまでのSSD開発で培った技術を活用し、最大読み出し転送速度810MB/sを実現。従来のmicroSD UHS-I(最大200MB/s)の約4倍の転送速度を備え、ゲーミングデバイスでの高速起動や、オープンワールドゲームにおけるダンジョンのロード時間短縮といった用途において、没入感を高めることができるとしている。
耐久性にも配慮した仕様で、防塵・防水性能はIP57等級、動作温度範囲は-25度から85度までに対応する。製品保証は購入日から5年間となっている。
容量は128GBから最大1TBまでの4種類。Nextorageは、128GBおよび256GBを7月5日より順次出荷予定で、512GBと1TBについては今秋発売予定としている。発売日および価格は確定次第改めて告知する。
ニュースリリースの後半で、NextorageはNintedo Switch2動作確認済みであることを明記し、「安心してお使いいただけます」と案内している。
microSD Expressは、任天堂が6月5日に発売したゲーム機「Nintendo Switch 2」に対応していることから、Switch 2の発表直後より大きな注目を集めた。
この規格は「microSD EX」のマークが目印で、接続インタフェースにはPCでもおなじみの「PCI Express」を採用している。通常のSDメモリカードに比べて接続ピンが8〜9個多く、最大転送速度は985MB/s(規格値)と、ポータブルSSDにも匹敵する性能を持つのが特徴である。
ただし、性能面での注目度が高い一方で、他のmicroSD規格と比べて市場に出回っている数が少ないことから、一部の販路ではすでに在庫切れとなっている。なお、microSD ExpressはSamsungやSanDiskも製品化しており、そこにNextorageという新たな選択肢が加わった形となる。
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