アンカー・ジャパンは6月26日、製造工程における不備で自主回収・交換を行っているモバイルバッテリーの対象製品を2製品から4製品に拡大すると発表した。継続的な追加調査によって、製品の製造元が部材を不適切に使用していたことが新たに判明したという。
自主回収・交換の対象となる製品は、既に公表済みを含む以下の4製品だ。
同社は2024年9月、海外で発火などの事象が発生したことを受け、モバイルバッテリー製品「Anker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)」と「Anker 334 MagGo Battery(PowerCore 10000)」の自主回収・交換を行っていた。
その後も継続的な追加調査を行ったところ、バッテリーセルの内部部材にAnkerグループが定めた品質基準を満たさないものを製造元が無断使用していたことが発覚した。その部材を使用した製品は、発熱や発火の原因となる内部短絡が発生する可能性があるという。
Ankerグループは「セル製造サプライヤーに対するAnkerグループ側の管理および現場での監督体制が不十分であった」として、「現場管理体制や製造に関わる情報管理・連携体制の見直しならびに強化をしていく」としている。
アンカー・ジャパンは「既に製品の回収にご協力いただいた方、追加の対象モバイルバッテリーをご購入されたお客さま、そして日頃よりAnkerグループを応援してくださっているみなさまには、多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしますことを深くおわび申し上げますと共に、製品の回収にご理解、ご協力を賜りますようお願いいたします」と謝罪している。
問い合わせ先はオンライン受付フォーム(24時間対応)または電話(0120-775-171/フリーダイヤル、土日祝含む午前9時から午後5時まで)。
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