今買うべき「お得なスマホ」【2025年7月編】 「Pixel9a」「AQUOS wish5」はどこが安い? 激安「iPhone 15/16e」も(1/2 ページ)

» 2025年07月15日 10時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
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 7月は夏商戦の真っ只中。新端末の発表は5〜6月と比べて落ち着きを見せているが、7月は「Google Pixel」をはじめとするミッドレンジモデルがお買い得だ。ハイエンドモデルでは、秋商戦を前に早くも「Galaxy Z Flip7」「Galaxy Z Fold7」が発表された。

 この記事では、端末メーカー、NTTドコモ、au、UQ mobile、ソフトバンク、Y!mobile、楽天モバイル、MVNO(IIJmio、mineo)から発売されたスマートフォンの中から特にお得なモデルを選定して価格込みで紹介する。

 MVNOでの端末価格は、短期間で終わる割引を避け、割引適用前か長期的な割引を適用した場合の価格を記載する。記事内の価格は全て税込み。※価格は2025年7月15日時点のもの。

MNO(大手キャリア)でお得なスマホは?

ハイエンド折りたたみGalaxy Z Flip7は早速お買い得に

 縦折りタイプのハイエンドモデルGalaxy Z Flip7の販売価格について、ドコモはまだ案内を実施していないが、既にKDDIとソフトバンクが価格を含めて取り扱いを発表している。

 Galaxy Z Flip7を購入する場合、au Online Shopとソフトバンクオンラインショップでは、契約形態によって実質負担額に大きな差が出る。

 MNPでの新規契約を前提とすると、最もお得に購入できるのはソフトバンクの「新トクするサポート(プレミアム)」を適用した場合だ。端末を13カ月目に返却することを条件に、早トクオプション料込みでの負担額は3万7440円に抑えられる。対して、同じ条件のauでは256GBモデルで8万7800円、512GBでも10万2900円の実質負担となり、価格差は5万円以上開く。このため、短期間で機種変更を繰り返す人や端末の返却に抵抗がない人にとっては、ソフトバンクの方が圧倒的にコストパフォーマンスが高い。

 一方で、端末を返却せず使い続けたい場合や、分割ではなく一括購入を希望するなら、選択肢は変わってくる。例えば、auでは機種変更時の割引が最も大きく、256GBモデルなら7万6800円、512GBでも9万1900円に抑えられる。

 つまり、端末を返却する前提で価格を重視するならソフトバンク、返却せずに使い続ける、あるいは機種変更を検討しているならauの方がメリットがある。

スマホ 価格 iPhone Android auとソフトバンクにおける販売価格が案内されているGalaxy Z Flip7

ドコモ限定色motorola razr 50d M-51Eは3万3000円引きに

 同じく縦降りタイプでドコモ限定カラーの「motorola razr 50d M-51E」はオンラインショップ価格(通常価格)が11万4950円だが、オンラインおトク割の3万3000円引きにより8万1950円で購入できる。

 いつでもカエドキプログラムを利用し23カ月目までに端末を返却すると2万6150円となる。

スマホ 価格 iPhone Android 3万3000円引きのmotorola razr 50d M-51E。ドコモ限定色に魅力を感じる人は見逃せないだろう

ソフトバンクのmotorola razr 50s、2年総額840円と激安に

 ソフトバンクのmotorola razr 50sもお得だ。一括価格は8万7840円だが、48回払いで購入し、新トクするサポート(スタンダード)を利用して、25カ月目に機種変更する場合は、25〜48回の支払いが不要になり、2年間は840円(135円×24回)で利用できる。

スマホ 価格 iPhone Android ソフトバンクのmotorola razr 50s。2年間使用した場合の総額は840円と激安になっている

Xperia 10 VIはソフトバンクがお得 

 ミッドレンジモデルの「Xperia 10 VI」、ソフトバンク向けモデルがお買い得だ。通常総額7万7760円のところ、48回払いで購入し、新トクするサポート(スタンダード)の適用で25〜48回の支払いが不要になり、2年間は1200円(50円×24回)で利用できる。新規契約とMNPだけでなく、機種変更も同額だ。

スマホ 価格 iPhone Android ソフトバンクでお買い得なXperia 10 VI。2年間は1200円で利用可能だ

 Xperia 10 VIは約1年前の2024年にソニーが発表したミッドレンジモデル。2025年版は秋頃に発表するとアナウンスしており、最新モデルの入手はまだかなわないが、Xperia 10 VIは引き続きお得に買えるモデルとして注目されそうだ。

Galaxy S25(256GB)はソフトバンクがお得に運用できる

 ハイエンドモデルでは、「Galaxy S25」シリーズに注目だ。なお、Galaxy S25は販売ルートによってストレージ容量が異なるため、この記事では最低容量の256GBで比較する。

 毎月の支払い額を抑えたいなら、ソフトバンクでの購入をおすすめしたい。新規契約と機種変更の場合は、毎月1040円(1〜24回)を維持できる。ソフトバンクでは、2年間使用した場合の単純合計額を2万4960円と案内している。

 一括価格はドコモとauが最もお得だ。ドコモでは、機種変更・契約変更をする際、オンラインおトク割を適用すると1万4300円が割り引かれて12万1440円となる。auでは、他社・povo2.0、UQ mobileからの乗り換える際、au Online Shop お得割を適用すると、2万2000円引きの11万3800円となる。

スマホ 価格 iPhone Android まだまだお買い得なGalaxy S25。Galaxy AIを利用できる最新ハイエンドモデルだ

Pixel 9aはどこがお得か 2年間の実質負担額に注目すると、auとソフトバンクが特に有利

 7月、価格や販路について、最も変化が見られたのは、「Google Pixel 9a」だった。どこがお得なのか、Pixel 9aの128GBで比較する。

 2年間の実質負担額に注目すると、auとソフトバンクが特に有利といえる。

 auでは、他社やpovo2.0、UQ mobileからの移行を前提とすることで、3万9600円の割引が受けられる。これに加えて「スマホトクするプログラム」を利用すれば、13カ月目から25カ月目までの返却条件で、総額わずか1200円で使えるという破格の条件となっている。短期での買い替えを前提としたユーザーには極めて魅力的だ。

 同様にソフトバンクも、2024年5月に「新トクするサポート(スタンダード)」の内容を改定し、Pixel 9aを2年間1200円で使えるようになった。この条件はMNPだけでなく新規契約にも適用される点がauより広く、回線契約の自由度を求める人にとっては有利となる。

 ドコモでは、一括8万8000円のところ3万9061円の割引を受けた場合、4万8939円となる。ただし、他社からのMNP乗り換えが割引条件となっている。条件はあるものの、端末返却やサポートプログラムを適用しないシンプルな購入を希望するユーザーには向いている。

 楽天モバイルもようやくPixel 9aを取り扱い、Android端末では久々に「買い替え超トクプログラム」の対象機種に加えた。25カ月目に端末を返却すれば支払総額は3万7728円となる。ただし、一括価格が9万2000円と高く、分割購入ありきの構成である点や、割引の前提条件がやや少ないため、手軽さでは一歩劣る。

スマホ 価格 iPhone Android 7月、価格や販路について、最も変化が見られたのは、「Google Pixel 9a」だった

ハイエンドモデルのPixel 9、「3円維持」の方法は消滅もお買い得に

 Pixel 9(128GB)もまだまだお買い得だ。例えば、ソフトバンクでは4月18日以降、12万9888円となっている。ただし、1年間は36円(1〜12回/3円)は消滅。25カ月目に返却した場合、2万4960円(1〜12回/1040円)となる。

スマホ 価格 iPhone Android Pixel 9(128GB)。ソフトバンクでは、36円維持の方法は消滅したものの、まだお買い得だ

 auでは、他社/povo2.0/UQ mobileからの移行で、au Online Shop お得割の2万2000円引きを適用でき、スマホトクするプログラムを利用し、13カ月目から25カ月目までの返却で4万4000円(初回1914円、残22回/1913円)となる。

 ドコモオンラインショップでは、128GBのPeonyの在庫を切らしたままで、Wintergreen、Porcelain、Obsidianは販売終了により購入できない。

Y!mobileオンラインストアにてエントリーモデルを「一括1円」で購入可能に

 ソフトバンクでは、5月23日にY!mobileオンラインストアで取り扱うエントリーモデルの「moto g64y 5G」「AQUOS wish4」「Galaxy A25 5G」の値引き価格を変更した。終了日は決まっていない。いずれもMNPかつシンプル2 M/Lへ契約した場合に2万1887〜2万1995円割引され、一括1円で購入可能。なお、ソフトバンク、LINEMO、LINEモバイル(ソフトバンク回線)、ソフトバンク回線MVNOからの乗り換えは対象外となる。

Galaxy A25 5GがUQ mobileにて「一括1円」で購入可能に

 UQ mobileでは、「Galaxy A25 5G」がお買い得だ。通常価格は2万2001円(税込み、以下同)となっているが、新規契約またはMNPかつ「コミコミプランバリュー」「増量オプションII」への加入により1円で購入できる。

エントリースマートフォンAQUOS wish5はどこがお得? 端末返却不要で割引を受けられる販路も

 MNOやMVNO各社が、6月26日にシャープのエントリースマートフォン「AQUOS wish5」を発売した。

 AQUOS wish5を最もお得に購入できる販路は、2年使って端末を返却するか、それともそのまま手元に残したいかで評価が分かれる。

 端末を2年使用後に返却する条件を納得できるならY!mobileで購入したい。新規契約またはMNPを条件に「新トクするサポート(A)」を適用すれば、24カ月間の支払いは月1円、つまり実質24円での運用が可能となる。ただし、25カ月目に端末を返却すること、かつ返却時に故障や破損がないなどの査定条件を満たす必要がある。条件を満たせなかった場合は2万2000円の追加費用が発生するリスクも忘れてはならない。

 返却せずに端末を手元に残したい場合、楽天モバイルとIIJmioの条件が現実的だ。楽天モバイルではMNPで「Rakuten最強プラン」に初めて契約する場合に1万6000ポイントを還元しており、一括価格3万1900円から差し引くと、実質1万5900円での購入となる。楽天ポイントを端末代金と同等に扱えると見なすなら、実質的な負担は大きく下がる。

 IIJmioもMNPでの乗り換えを条件に、サマーキャンペーンによって一括価格が3万3800円から1万4800円に割り引かれる。「端末返却不要」でこの価格は魅力的であり、楽天モバイルのようなポイント還元を好まない人や、シンプルに割引を受けたい人にとっては有力な選択肢になる。

スマホ 価格 iPhone Android シャープのエントリースマートフォン「AQUOS wish5」もお買い得だ。「端末返却不要」で割引を受けられる販路もある

moto g66y 5Gも2年間は24円利用OK

 Y!mobileが販売しているミッドレンジモデルの「moto g66y 5G」は一括3万1680円だが、MNPで「シンプル2 M/L」を契約した場合は1万6560円割引の1万5120円になる。対象機種を48回払いで購入し、25カ月目以降に特典の利用を申し込み、翌月末までにソフトバンクに端末を回収、査定完了することが条件の「新トクするサポート(A)」を適用した場合、実質24円で購入できる。

 ただし、査定条件を満たさない場合、回収に加えて2万2000円(不課税)の支払いが必要になる。機種、時期、契約種別(新規/MNP/機種変更/機種のみ購入)によって、1〜24 回目と25〜48回目の分割支払金が異なる場合がある。

スマホ 価格 iPhone Android moto g66y 5Gは2年間24円で利用できる。Y!mobile向けモデルがお買い得だ
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