PCMを利用したネッククーラーを装着した人をよく見かけるが、店頭で触ってみても「全然冷たくないのに、何でみんなつけているんだろう」と筆者は訝しんでいた。
今回のひんやりパッドも、固化した状態のものを室内で触ってみても「全然冷たくないんですけどー」「レビューしたけど、効きませんでしたということになったらどうしよー」と、メーカーには失礼ながら消極的な気持ちでレビューをし始めた。
しかし、リュックに取り付けて、実際にそこそこ暑い気温の中を歩き回ると、「あれ、ひんやりしていて快適かも?」と感じていた。ペルチェ素子のようなキンとした冷たさはないものの、夏の日のプールに入っているような感覚だ。冷えすぎないからこそ、結露も発生しない。リュックを背負っているときに感じる蒸れや熱を感じることもない。そこはかとなく快適だ。
暑さ対策をひんやりパッドのみという状態でレビューをしたので、暑くなかったといえばそれはうそになるが、日傘をさす、背中や首周りに清涼感のあるスプレーや日焼け止めを塗布しておくなど、別の暑さ対策と併用すれば、さらに快適さが増すだろうと感じた。
室内という日陰にいた時間もあったことから2時間以上ひんやり感が続いたが、通勤通学時であれば、30分から1時間の持続でも十分かもしれない。電車に乗れば、再度固化が始まるからだ。
ひんやりパッドの質量は260.5gと、見た目に反して軽量だ。今ならハンズネットストアで1980円に値下げして販売されている。しつこいようだが、決して冷たいと感じるわけではない。ほんのりとひんやりする程度だが、リュック単体を背負うよりはるかに快適だ。リュックを背負うなら、取り付けておいて損はない。そう思えるアイテムであった。
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