データ利用量が増えることでますます重要になってくるのがネットワーク品質だ。楽天モバイルでは東京エリアを中心に、つながりやすさを強化していく。山手線エリアをはじめとする主要駅の基地局を増設したり、既存基地局のアンテナを増強したりすることで、混雑時のつながりやすさを改善していく。
課題とされてきた地下鉄や駅構内のネットワーク対策も継続しており、東京メトロでは58%が、大阪メトロでは66%で対策が完了したという。楽天モバイル 基地局設置統括部 ヴァイスオフィスマネージャーの大前悠美氏は、ユーザーからの電波改善要望の件数が年々減っていることに触れ、「限りなくゼロに近づけていきたい」と意気込んだ。
最新の「Apple Watch Series 11」では5G通信に対応しているが、これは5G SA(スタンドアロン)を用いているため、5G SAが未提供の楽天モバイルはサービス対象外となっている。5G SAについて三木谷氏は「ソフトウェアアップデートで対応できるので、来年(2026年)中に実現できる」との見通しを示す。
現在運用している5GのNSA(ノンスタンドアロン)は、4Gのアンカーバンドを利用しているが、SAなら5Gのみを利用するため、基地局の負荷を軽減して有効活用できることから、三木谷氏も重要視している。「われわれのキャパシティーにとって重要なので、5G SAはプライオリティー高くソフトウェアの開発を行っている」(同氏)
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