「公衆電話ボックスにWi-Fi」第1号、新宿に 東京都とNTT東日本が協力

» 2025年12月25日 12時39分 公開
[金子麟太郎,ITmedia]

 東京都とNTT東日本は12月23日、公衆電話ボックスにWi-Fiスポットの機能を付加した第1号を、新宿御苑駅前交差点付近に整備したことを発表した。利用者が見つけやすいよう、目印として「TOKYO FREE Wi-Fiステッカー」を貼り付ける。

公衆電話 Wi-Fi 電話 ボックス 新宿 NTT東日本 公衆電話ボックスにWi-Fiスポットの機能を付加した第1号
公衆電話 Wi-Fi 電話 ボックス 新宿 NTT東日本 「TOKYO FREE Wi-Fiステッカー」

 新宿御苑駅前という人流の多い地点が第1号に選定された背景には、災害発生時の通信確保という明確な目的がある。設置場所周辺には避難所や避難場所が位置しており、大規模な災害が起きた際に既存のモバイル通信網が途絶したり、過度なアクセス集中による輻輳(ふくそう)で利用が制限されたりした場合、情報アクセス遮断による孤立を防ぐための重要な役割を担うことになる。既存の通信手段に加えてWi-Fiによる経路を確保することで、通信の多重化を図り、非常時における情報伝達の安定性を高める狙いだ。

 設置された第1号は国際規格であるOpenRoaming(オープンローミング)に対応した公衆電話ボックスだ。OpenRoamingは、従来の公衆Wi-Fiで懸念されていた第三者による通信内容の盗聴や、悪意のあるなりすましアクセスポイントへ誘導される危険を防止する仕組みを持つ。

公衆電話 Wi-Fi 電話 ボックス 新宿 NTT東日本 OpenRoamingとは、公衆無線LANの利便性と高度なセキュリティを両立させる世界標準の通信基盤である。PasspointやIEEE802.1x認証の技術を採用することで、従来のフリーWi-Fiの弱点だった無線区間の暗号化を実現。偽装SSID対策も備え、国際的な共通ルールに基づき運用されている。国を跨いでも安全かつ自動で接続できる、極めて信頼性の高い次世代のネットワークインフラとされている(出典:NTTブロードバンドプラットフォーム「OpenRoamingって何? はじめて使う方へ簡単に解説します」)

 都は「つながる東京」展開方針に基づき、2024年度末までに東京都現代美術館や島しょ保健所など859カ所にOpenRoaming対応Wi-Fiを整備済み。都とNTT東日本は、今後の展開として、主要な駅の周辺や公園といった多くの人が集まるエリアを中心に、3年間で約1500か所の整備を順次実施していく方針を示している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月17日 更新
  1. 「友達だけ」のはずが、なぜXで拡散? 看護師の患者撮影動画が流出した「setlog」の“抜け穴”とBeRealとの違い (2026年10月16日)
  2. 異例の「iPhone Air」投げ売りはなぜ起きている? 定価29.5万円の1TBモデルが、いま18.4万円で買える3つの理由 (2026年10月15日)
  3. 「iPhone Air」本音レビュー:使って分かった「バッテリーの持ち」と「ケース選び」の悩ましさ (2025年10月10日)
  4. ソニー、米国で新ウォークマン3機種を発表 最上位「NW-WM1ZM3」は約93万円、画面は5.5型に (2026年10月16日)
  5. 「Yahoo!カレンダー」を「LINEカレンダー」へ刷新 単独アプリ化の背景と追加された新機能を解説 (2026年10月15日)
  6. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  7. ドコモ「緊急地震速報が届かない」件を謝罪 エリアメール未配信の障害 (2026年10月16日)
  8. 「一瞬の退屈も我慢できない」SNS中毒“ドパガキ”ってなんだ? その心理と、日本以外の状況 (2026年09月15日)
  9. AppleCare+なしで修理費最大27万超の「iPhone Duo」を守るなら? 年間2万も差が出る、スマホ保険を検討してみた (2026年10月15日)
  10. BeRealの次は韓国発のVlogアプリ「setlog」がブームに? Z世代の7割超が使う理由と「タイムリミットに追われない」クローズドな魅力 (2026年09月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー