1月1日に発生した令和6年能登半島地震の影響で、1月5日現在も石川県の能登地方を中心に携帯電話が不通となっているエリアが存在します。また、自宅などが被災した影響で、自宅の固定電話が利用できないというケースもあるかと思います。そんな時に、便利な連絡手段がNTT東日本(東日本電信電話)やNTT西日本(西日本電信電話)が設置する公衆電話です。
この記事では公衆電話の探し方と、簡単な使い方を解説します。災害時はもちろんですが、何らかの通信障害が発生した際に役立つと幸いです。
なお、公衆電話についてもっと知りたい人は過去の記事も参照してください(一部の情報が古くなっている場合があります)。
公衆電話は、大きく分けると常設のもの(第一種/第二種/特殊簡易公衆電話)と、災害時用公衆電話(特設公衆電話)があります。
常設の公衆電話のうち、「第一種公衆電話」については法律によって市街地は1km四方に、その他の場所は2km四方に少なくとも1台設置しなければならないことになっています。基本的に歩いて30〜40分程度で行ける場所には必ずあると思って良いです。
とはいえ、「そんな簡単に探せるか!!」という声もあるかと思います。第一種公衆電話は誰でも常時利用することができる場所または誰でも容易に出入りできる施設の目に付きやすい場所に設置する基準が定められているので、以下のような“心当たりの場所”に行ってみるのもアリです。
とはいえ「探すのに歩き回るのは難しい」という場合もあります。もしもスマートフォンやPCでインターネットを使える場所にいる場合は、NTT東日本やNTT西日本が提供する公衆電話ロケーション検索サービスを使いましょう。
ただし、このサービスでは一部の常設公衆電話を検索できない場合があります。また、データベースの更新タイミングの都合で現在は撤去されてしまっている場合があることにも気を付けましょう。
一方で、災害時用公衆電話は、基本的には災害時に臨時設置されるものです。ただし、災害時に「避難所」として使われる可能性のある場所や、人が多く集まると想定される場所には、事前に災害時用公衆電話を配備されている場合もあります。
災害時用公衆電話が設置される(あるいは事前に設置準備がなされている)主な場所は以下の通りです。
なお、事前に災害時用公衆電話を配備している箇所はNTT東日本/NTT西日本のWebサイトで公開されています。
臨時配備される災害時用公衆電話については、設置先の市区町村の広報放送などでも告知されます。その案内をしっかりと確認するようにしたいです。
常設の公衆電話は、災害が発生した際に、通話料金を無料とする措置を取る場合があります。この措置が実施されている場合の電話のかけ方は以下の通りです。
なお、災害時用公衆電話は設置期間中を通して無料で利用できます(使い方は普通の固定電話と同じです)。
(※1)停電時はオンフックボタンを使えない場合があります
常設公衆電話の通常時の国内通話料金は、1月1日付で以下の通り改定されました。
通常時の公衆電話から電話のかける方法は、過去の記事を確認してください。
(※2)通常の固定電話と同様に「市外局番」を割り当てられるIP電話には、固定電話宛の料金が適用されます
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