Huawei Pura Xのカメラ性能はどうだろうか。カメラ構成は5000万画素のメインカメラ(RYYB配列)、4000万画素の超広角カメラ、800万画素の3.5倍望遠カメラを備える。これに色波長を捉えるスペクトルカメラを備えた4眼構成を採用している。
何枚か撮影してみたところ、Huaweiらしく色再現は自然で、夜景も明るく描写される。暗所ノイズも抑えられており、AI補正が過剰になりすぎない点は好印象。望遠レンズも折りたたみ端末としてはしっかりしており、風景やポートレートの撮影にも対応できる。
暗い場面でもRYYB配列のセンサーできれいに撮影できる。この配列は通常の配列のセンサーよりも暗所では最大40%多くの光を取り込めるとしており、センサーサイズの大型化が難しい折りたたみスマホとは相性がよい。
折りたたみ構造を生かし、被写体をテーブル上に立てて撮影する「ハンズフリー撮影」もできる。フレックスモードで三脚を使う必要がなく、外画面をプレビューとして使えるため、自撮りにも便利だ。
HUAWEI Pura Xは、折りたたみスマホの新たな方向性を示す1台だ。従来のFold/Flip路線では得られなかった横方向のワイド感を実現し、コンパクトながらも動画視聴や書籍の閲覧といった日常シーンをより快適に楽しめた。
昨今のコンテンツ消費という意味では最も適した折りたたみスマホの形であり、横幅91.7mmというサイズからも、Xperia Z Ultraをはじめとしたかつてのファブレットの後継機種だといっても差し支えない。
完成度の高いデザインや軽快な操作性、期待を裏切らないカメラ性能などはHuaweiが培ってきた技術の集大成ともいえる。こんな奇抜なスマホの第1世代ながら、端末のハードウェア、ソフトウェアの完成度は非常に高い。ただし、HarmonyOSのアプリ環境は中国以外の地域での使い勝手に制約がある点は留意したい。
それでも、このPura Xが提示する「新しい縦折り」という解は、今後の折りたたみスマホの市場に新しい風を吹き込む存在であることは間違いない。Huaweiだけに限らず、今後もさまざまなメーカーからこのフォルムの折りたたみスマホが登場することを期待したい。
佐藤颯
生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。
スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。
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