2026年のスマホはメモリ高騰で“1円端末”終了か MM総研が2025年の出荷台数発表

» 2026年02月16日 13時14分 公開

 MM総研は、2月12日に「2025年暦年(1〜12月)国内携帯電話端末出荷台数」の結果を発表した。

 2025年の総出荷台数は、スマートフォン出荷台数が3111.4万台(前年比11.6%増)、フィーチャーフォンは85.5万台(同12.6%減)。スマートフォン比率は97.3%(同0.7ポイント上昇)、5Gスマートフォン出荷台数は3094.6万台(同11.5%増)で、スマートフォン全体の99.5%(同横ばい)となる。

MM総研 国内携帯電話端末の出荷台数推移(暦年)

 スマートフォン出荷台数は2年連続の増加で、通信事業者の下取りプログラム(1年後や2年後の端末返却を前提に実質支払い額を抑える販売方式)が安定した買い替え需要と事業者間競争が市場をけん引した結果だとしている。2026年3月末でNTTドコモの3Gサービス終了を予定していることもあり、フィーチャーフォンは過去最少を更新した。

 2025年のメーカー別総出荷台数シェア1位はAppleで、出荷台数は1578.2万台(前年比12.1%増)と3年ぶりに1500万台規模に回復。総出荷台数シェアは49.4%(同0.6ポイント上昇)、スマートフォンのみの出荷台数シェアは50.7%(同0.2ポイント上昇)で3年連続50%を超えている。

 総出荷台数シェア2位はGoogleで385.4万台(シェア12.1%)、3位はサムスン電子で343.3万台(同10.7%)、4位はシャープで249.7万台(同7.8%)、5位はFCNTで205.4万台(同6.4%)、6位は京セラで123.7万台(同3.9%)と続き、上位6メーカーで90.3%を占める。

MM総研 2025年 携帯電話/スマートフォン出荷台数シェア

 価格帯別のスマートフォン出荷台数を見ると、税込み発売時価格「〜2万9999円」の低価格帯が2019年(3.8%)から2025年(14.4%)にかけて拡大。OS別ではiPhoneは「〜2万9999円」が2019年から2025年にかけて存在せず、2025年では約96%が10万円以上と高価格帯比率が上昇している。

 一方、Androidは「〜2万9999円」が2019年の7.3%から2025年は29.1%と約4倍に拡大。Android市場は2025年に「10万円超」が18.2%に拡大しているが、スマートフォン市場の低価格モデルはすべてAndroidとなった。3万円未満のAndroid市場が拡大した背景には、電気通信事業法の一部改正に伴う値引き上限額を意識した販売戦略が大きく影響しているとしている。

MM総研 価格帯別スマートフォン出荷台数(2019年/2025年)

 あわせて、2025年後半からのAI特需による世界的なメモリ(DRAM、NAND、SSD)価格高騰で2026年発売のスマートフォンの価格上昇が懸念されている。同社は2万2000円割引を適用して1円販売を実現する低価格Androidスマートフォンが2026年以降も製造できるかの岐路で、今後1円端末が縮小または終了してスマートフォン出荷台数が減少する可能性を指摘している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月19日 更新
  1. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
  2. ソニー、炎上した「Xperia 1 VIII」のAIカメラ機能で“火消し“ 「4つの選択肢」を強調 (2026年05月18日)
  3. 【ワークマン】1500円の「ベーシックアンカーボディバッグ」 二気室構造で必需品がまとまる (2026年05月16日)
  4. 「Xperia 1 VIII」のAIカメラ機能が炎上したワケ 「画質劣化ではなく選択肢の1つ」とソニーは説明 (2026年05月15日)
  5. 楽天モバイルが「Rakuten WiFi Pocket 5G」の販売を再開 “Rakuten Link非対応”の表示見直しが完了【訂正】 (2026年05月16日)
  6. PayPay、5月以降の自治体キャンペーン発表 杉並区や相模原市で最大20%還元 (2026年04月27日)
  7. なぜ? ソニーが語る「Xperia 1 VIII」大幅値上げの理由 約24万〜30万円の価格は受け入れられるのか (2026年05月16日)
  8. 「お疲れさまです」はいらない? ビジネスチャットで“嫌われる“かもしれない振る舞い7選 (2026年05月17日)
  9. 楽天、MNO本格参入後に初の黒字化 三木谷会長「KDDIローミング終了」と「値上げ」は明言避ける (2026年05月15日)
  10. 「Xperia 1 VIII」は先代の「Xperia 1 VII」から何が進化した? デザインからカメラ、オーディオまで実機で解説 (2026年05月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年