SoCは、ミッドレンジの「MediaTek Helio G99」を搭載。2022年に発表されたSoCであり、広く採用されている実績はあるものの、現在の基準で言えば性能は控えめだ。実際の操作感としても、アプリの起動や動作にもたつきを感じる場面があり、ヘビーな用途には向かないだろう。また、おサイフケータイ(FeliCa)にも非対応となっている。
Geekbench 6の結果は、シングルコア「724」、マルチコア「1984」。3DMark Wild Lifeは「1240」というスコアだった。参考までに、MediaTekのDimensity 8350 Extremeを備える「arrows Alpha」のベンチマークスコアは、Geekbench 6はシングルコア「1387」、マルチコア「4440」で、3DMark Wild Lifeは上限に達してスコアが出なかった。準ハイエンドスマホと比べると約50%程度の性能といえる。
こうしたスペックを踏まえると、スマートフォン初心者向けの端末というよりは、ある程度スマートフォンの特性を理解しているユーザーが、通話やSNS専用のサブ機として割り切って使う端末といえる。
バッテリー容量は2900mAhと、本体サイズに合わせて小さめだ。公式スペックに駆動時間の記載はないが、YouTubeの連続再生を試したところ、1時間で約20%のバッテリー消費となった。単純計算で連続再生時間は約5時間程度となるため、1日中フルに活用するのは難しいかもしれない。なお、PCMarkのバッテリーテストでは、9時間1分という結果になった。
充電に関しては、USB Type-Cポート経由で5V/2Aまたは9V/2Aの入力に対応。急速充電には対応しておらず、充電速度の速い最新機種と比較すると、満充電までの時間が長く感じる。なお、Qi互換のワイヤレス充電(最大7.5W)には対応している。
コンパクトで持ち運びやすいMode 1 Pocketだが、前述の通り、これ1台で全てをこなす万能機ではない。処理性能は高くなく、バッテリー容量も心もとない。FeliCa非対応でおサイフケータイも使えない上、5G通信にも非対応だ。
通信周りでは、Nano SIM×1、eSIM×1のデュアルSIM(DSDV)に対応しているものの、ドコモおよびauの回線を用いたeSIMには非対応。また、au回線での2回線同時利用ができないという点には注意が必要だ。
それでも、このコンパクトさは他にはない大きな魅力だ。近年の大型化した端末に疲れを感じている人、カバンからの出し入れを煩わしく感じている人、そしてとにかく小さい端末を愛する人にとっては、検討に値する有力な選択肢となるだろう。
(製品協力:P-UP World)
なぜ今、小型スマホなのか? 5.3型「Mode1 Pocket」誕生の舞台裏 あえて本体を厚く、5G非対応にしたワケ
ポケットに収まる小型スマホ「Mode1 Pocket」発売 5.3型ディスプレイ搭載、防水対応で約3.5万円から
“コンパクトスマホ”は絶滅するのか? 変わりゆく「小型の定義」と「市場ニーズ」
ソニーが「Xperia 5」新機種を見送った理由 小型スマホは終焉を迎えるのか
“パナソニックのケータイ”が令和に復活──USB Type-C充電や約8日間の待ち受けが可、「KX-TF400」を欧州市場向けに発売Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.