「Galaxy S26」は何が変わったのか ハードの進化は控えめでも“AIを動かす器”として存在感が増す理由:石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2026年02月28日 06時00分 公開
[石野純也,ITmedia]

Now Briefの進化や通話スクリーニングにも対応、Google連携でアプリの自動化も

 Galaxy S24シリーズから搭載が始まった「Now Brief」も、よりユーザーの行動を支援する形に進化している。Now Briefは、時間や位置情報に応じて必要な情報をまとめて提示する機能。例えば、(記事執筆時点で)米国に滞在している筆者には、為替レートの情報や近隣のレストラン情報を検索するGeminiのショートカット、サンフランシスコの天気予報や気象警報などに加え、滞在中に撮影した写真などが表示されている。

 一方で、現行のNow Briefは予定として表示されるのがカレンダーに登録した情報だけだった。これに対し、Galaxy S26シリーズでは、通知の情報を取得し、カレンダーに登録しないようなちょっとした予定も表示するようになる。Unpackedでは、レストランの予約メールを参照し、自動でNow Briefに取り込む様子が紹介された。国内だとやや情報量に乏しかったNow Briefだが、予定の自動登録が可能になると、その価値が増しそうだ。

Galaxy S26 Now Briefには、カレンダーにない予定も表示されるようになった。必要な情報が、よりまとまった格好だ

 音声通話の着信をユーザーに代わって取り、用件を聞く「通話スクリーニング」にも対応する。通話を助けるという意味では、これもエージェント型AIの1つといえる。同様の機能はGoogleのPixelシリーズの他、Android以外ではiPhoneにも搭載されているが、Galaxyもここにキャッチアップした格好だ。

Galaxy S26 通話スクリーニングにも対応する

 また、サムスンの独自AIとして開発されてきた「Bixby」は、Galaxy S26シリーズの設定を容易にするAIに位置付けられた。ユーザーが自然言語で、専門的な用語を使わずに設定を変えられるような仕様になっている。例えば、ディスプレイの輝度を上げたいときには、「画面を明るくして」と頼むだけでいい。

Galaxy S26 Bixbyは、自然言語によるGalaxyの設定変更に対応する

 これらはいずれもサムスンの独自機能だが、エージェント型のAIを実現するには、AndroidやGeminiを開発するGoogleとの連携も重要になる。Unpackedでは、サムスン電子のMXビジネス社長兼COOを務める崔元俊(チェ・ウォンジュン)氏が、「われわれはGoogleと緊密に連携し、Geminiをエージェント体験の中核に据えている」と語った。崔氏に招かれ、ステージに上ったのが、GoogleのAndroidエコシステムのプレジデントを務めるサミール・サマット氏だ。

Galaxy S26 サムスンの崔氏(左)に招かれ、Googleのサマット氏(右)が登壇。両社の協力体制をアピールした

 同氏は、Galaxy S26シリーズから採用が始まるGeminiの新機能として、タスクの自動化を挙げた。これは、Geminiがユーザーに代わってアプリの操作をしてくれるというものだ。Unpackedに合わせて開催されたデモでは、GeminiがUberを実際に操作し、サンフランシスコ空港までの配車を確定直前まで進めてくれる様子を確認できた。この操作はバックグラウンドに回せるため、作業を待つ間に別のアプリを使うこともできる。

Galaxy S26
Galaxy S26
Galaxy S26 「サンフランシスコ空港までUberを呼んで」という指令に対し、GeminiがUberを起動。自動でアプリを操作する
Galaxy S26 Geminiの操作はバックグラウンドに回すことも可能だ

 Unpackedでは、チャットで話し合ったピザの要望をGeminiに要約させ、そのままフードデリバリーアプリの「Grubhub」を操作して注文するといったデモも披露された。ユーザーがチャットを呼んで注文したいメニューを1つ1つ覚え、さらにアプリを操作して実際にオーダーを出す手間を一気に削減できるというわけだ。

Galaxy S26
Galaxy S26
Galaxy S26 Unpackedでは、サマット氏がその機能を紹介。チャットに集まった要求をGeminiで要約して、フードデリバリーアプリにそれを反映させた

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