「Leitzphone」と「Xiaomi 17 Ultra」の違いを実機で検証 物理ズームリングがもたらす“ライカ体験”の真価

» 2026年03月01日 20時01分 公開
[佐藤颯ITmedia]

 Xiaomi 17 Ultraと同時に発表された「Leica Leitzphone powered by Xiaomi(以下、Leitzphone)」。ライカが監修した“プレミアムな外観をまとったXiaomi 17 Ultra”ともいえる本機種だが、何が違うのか。実機とともに解説していく。

Xiaomi 17 UltraとLeitzphoneの違いをチェック

 Xiaomi 17 UltraとLeitzphoneの本体を比較すると、フレーム部のスリット加工、ライカエンブレムをはじめデザインはいくつか異なる点がある。これは日本でもシャープの機種をベースに設計していたLeitzphoneシリーズと通ずるところがあるが、カメラグリップのPhotography Kitの兼ね合いもあって、本体の形状やカメラ周りのデザインが大きく変わることはない。

 その一方で、Leitzphoneにも「Xiaomi」のロゴが入っているなど、関係性の深さも確かに感じられる。

Leitzphone
Leitzphone LeitzphoneとXiaomi 17 Ultraを比較すると、背面デザインとフレーム部の仕上げが異なることが分かる
Leitzphone Leitzphoneには「Leica CAMERA GERMANY」と彫られている

 ソフトウェアはXiaomi HyperOS 3が採用されているが、Leitzphoneではライカがデザインを監修した専用のテーマを搭載する。アイコンやテキストフォントも専用のものが採用されており、内面もライカ色に染められている。

Leitzphone ホーム画面のアイコンデザインなどは専用のテーマとして提供される

ライカのカメラを再現する「ズームリング」はLeitzphoneだけの機能

 両者の大きな違いは、回転式の物理ズームリングを搭載している点だ。カメラの周囲にあるリングを回転させることで、ズーム操作、ポートレート撮影時の絞り、フォーカス、露出補正などを直感的に割り当てられる。

 このズームリングにはベアリングとギアを組み合わせた機構を採用しており、滑らかな回転と「カチカチ」というクリック感を実現。操作感としてはかつてのパナソニックのコミュニケーションカメラ「LUMIX CM1」に近いものを感じる。これらの機構を備えながらXiaomi 17 Ultraと同じ防水性能を備え、本機向けのズームリングの耐久性もしっかり確保した。

Leitzphone LeitzphoneとXiaomi 17 Ultraの大きな違いがこのリングインタフェースの存在だ

 カメラの性能という面では基本はXiaomi 17 Ultraと同じだが、Leitzphoneではこれに加えて専用のフレーム、撮影モードにはエッシェンシャルモードが加わり「Leica M9」「Leica M3」というカメラの写りを再現したものなどが加わる。

 シャープと共同開発した「Leitz Phone」が備える「Leitz Looks」を進化させたライカ製カメラの写りをシミュレートする機能は興味深い。このソフトウェアで再現させるにはライカとXiaomiのパートナーシップはもちろん、説明スタッフによるとライカがiPhone向けに展開しているアプリ「Leica LUX」の開発で得たノウハウも一部反映させているとのこと。

Leitzphone
Leitzphone ライカカメラの写りを再現したモードを多数備える
Leitzphone カメラグリップの「Photography Kit Pro」との組み合わせは良好。装着するとズームリングが操作しやすくなる副次的な効果も生まれる

体験から所有感までプレミアムなLeitzphoneも魅力的な選択

 Leitzphoneの価格は欧州向け価格で1999ユーロと、Xiaomi 17 Ultraよりも500ユーロ(約9万1000円)も高価な製品だ。Xiaomi 17 Ultraよりも高価だが、手にしてみるとその価値はしかと感じられる。ライカのカメラを手にしたような所有感を得られることはもちろん、リングを回転させてカメラの設定を操作するインタフェースは他社のカメラフォンとも差別化されており、ライカファンでなくても欲しいと思わせる要素だ。

 また、Leitzphoneには専用のケース、ストラップも付属する他、パッケージも通常モデルとは異なるものが用意される。このあたりの構成もコレクターズアイテム感を加速させる。

 余談だが、Leitzphoneは中国で販売されている「Xiaomi 17 Ultra by Leica」とも異なる製品だ。実機を見比べると仕上げに差があり、特にカメラとロゴの向きが異なる。Leitzphoneは本体に対し縦向きだが、Xiaomi 17 Ultraは横向きだ。カメラとして横向きで使うなら、このデザインは違和感を覚えるかもしれないが、スマートフォンとしての「縦持ち」を優先したと考えれば納得がいく。

Leitzphone Leitzphone(左)とXiaomi 17 Ultra by Leica(右)を比較すると、同じライカの手が加わった上位モデルながら、全く別の機種のように感じられる
Leitzphone 基本的な構成はXiaomi 17 Ultraと同じだが、Leitzphoneではストレージが1TBのみ用意される

 日本での発売は現時点では未定だが、シャープとともに築いたLeitzphone発祥の地なだけあり、開発、製造がXiaomiに移り変わったとしても発売には大きな期待が寄せられる。日本から世界へ羽ばたいた真のライカスマホ「Leitzphone」の今後に注目したい。

著者プロフィール

佐藤颯

生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。

スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月31日 更新
  1. なぜ? 楽天モバイルでMNPポイントが付与されず 「不適格」と判定された理由と6つの自己防衛策 (2026年08月30日)
  2. なぜ? Suicaが使えない「クレカ乗車・QR専用改札機」設置の意図 東京メトロに疑問をぶつけてみた (2026年08月30日)
  3. 全プラン2000円未満でギガの無駄遣いをゼロに、楽天モバイルのサブ回線にも HISモバイル新料金の狙い (2026年08月28日)
  4. 止まらぬ中華スマホの“デカバ”進化 HONORから1万1000mAhの「X80 Pro Max」が登場 (2026年08月30日)
  5. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  6. ソニーが1万9800円の有線イヤフォン発売 「心地よい低音」ではなく「正確な原音」を (2026年08月28日)
  7. 「モバイルバッテリー(借り物)を川に捨てる」という発想が信じられない (2026年08月29日)
  8. スマホ値上げ時代にXiaomiが出した答え 「エントリーでも6年更新」や「1万mAhバッテリー」で“長く安心”を訴求 (2026年08月28日)
  9. 電車にスマホ貼り付け撮影した走行動画、SNSで炎上 重大事故の恐れ、法的リスクも (2026年08月29日)
  10. 【ニトリ】1990円の「4WAY マグネット付き360度クリップファン」 コードレスで置き場所が自由自在 (2026年08月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー