OnePlusは撤退するのか? ハッセルブラッド終了、CEO逮捕報道──揺れる名門ブランドの現状とOPPO再編の行方:山根康宏の海外モバイル探訪記(2/2 ページ)

» 2026年03月05日 18時30分 公開
[山根康宏,ITmedia]
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 2026年1月末、中国・深センのOPPOストアを訪れると、フラグシップの「OnePlus 15」をはじめ、ミドルハイの「OnePlus Ace 6」シリーズ、最新の「OnePlus Turbo 6」シリーズが軒を連ねていました。特に学生を中心とした若年層がデモ機でゲームに興じる姿が目立ち、高い支持を集めている様子がうかがえました。

photo OPPOストアのOnePlus販売コーナー

 上位モデルである「OnePlus 15」や「OnePlus Ace 6」シリーズは、OPPO本体の製品ラインアップと差別化を図るべく、ゲーミング性能を前面に打ち出した戦略を展開しています。カメラ性能も一定の水準を維持していますが、主眼に置かれているのはあくまでコアなゲームユーザー層です。

 新機軸の「OnePlus Turbo 6」は、一部の仕様を抑えつつも、Snapdragon 8s Gen 4に165Hz駆動の6.78型ディスプレイ、さらには9000mAhの大容量バッテリーと80W急速充電を備えるなど、ゲーム特化の構成が光ります。

 カメラを5000万画素の単眼に絞り込むという大胆な割り切りにより、2299元(約5万1000円)という極めて高いコストパフォーマンスを実現しました。

photo OnePlus Turbo 6

 ただ、本体のデザインを見ると、背面のカメラまわりのデザインはOPPOの最近の製品と類似しています。プリント基板か配線のようなラインがプリントされているものの、あまり目立っていません。メーカーとして統一のデザイン性を持たせようとしているのかもしれませんが、ゲーミングモデルであればもっとアグレッシブな外観にしてほしいと思います。

photo ゲーミングモデルとしては特徴に欠ける背面デザイン

 現状、OnePlusはゲーム特化の3ラインを展開しており、デザインやカメラ性能、コスト効率を重視するOPPO本体の一般向けラインアップとは一定のすみ分けがなされています。OPPOも冷却ファン内蔵の「K」シリーズでゲーミング需要をカバーしていますが、意匠の違いによってOnePlusとの差別化は保たれているといえるでしょう。

photo OPPO K13 Turbo

 しかし、OnePlusの先行きを揺るがしかねない動きがOPPO内部で顕在化しています。2026年1月、OPPOはこれまで独立性の強かったrealmeを、再びサブブランドとして統合・展開することを発表しました。2018年にインドで誕生し、その後分社化したrealmeは、同じOujiaグループに属しながらも独自のショップ展開やマーケティングで勢力を拡大してきた存在です。

photo realmeは今後OPPO傘下となる

 当初はXiaomiのRedmiに対抗する安価なコスパモデルを主力としていたrealmeですが、独自に開発力を高め、現在ではSnapdragonの最上位チップを搭載するフラグシップ機まで手掛けています。さらに、弱点とされていたカメラ分野でも2025年10月に「リコーGR」との提携を発表するなど、全方位的な強化を図っています。

 若年層をターゲットに低価格なゲーミングモデルも展開するrealmeの動きは、現在のOnePlusの製品群と真っ向から競合する可能性があります。中国国内で確固たる支持を得ている「Ace」や「Turbo」シリーズを、今後realmeとどう差別化していくのか。OPPOグループ全体としての製品展開および開発戦略の行方が注視されます。

 かつて独自性を誇った「OxygenOS」も、2021年のコードベース統合以降はOPPOの「ColorOS」との共通化が進み、ブランドのアイデンティティーは岐路に立たされています。激変する市場環境のなか、2026年にOnePlusがどのような新機軸を打ち出すのか、業界全体がその一挙手一投足に注目しています。

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