iPhoneの「衛星経由のSOS」って誰が使えるの?(2/2 ページ)

» 2026年04月08日 16時45分 公開
[井上晃,ITmedia]
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auが提供する「au Starlink Direct」

 続いて、auが2025年4月から提供している衛星とスマホの直接通信サービス「au Starlink Direct」について解説しよう。

 こちらもモバイル通信が利用できないエリアにおいて、衛星を介した通信を利用できる点で先述したiPhoneのそれに似ているが、(1)Androidを含めた広い対応端末で利用できること、(2)低空にある通信衛星を活用するため空に向かって端末をかざす必要がないこと──の2点が異なる。

 au Starlink Directを利用するには、auで対応の通信プラン(=通常のスマホ向け通信プラン)を契約しているか、他キャリアのユーザーであってもauの「au Starlink Direct専用プラン+」(3カ月間0円、4カ月目以降税込1650円/月)を契約すればOKだ。

 詳細な情報や利用手順などは、au Starlink Directの公式サイトにてチェックしよう。

 例としてiPhoneを用いる場合をピックアップすると、対応機種を最新OSにアップデートした状態で、「設定」アプリから「モバイル通信」→「モバイルデータ通信のオプション」と進み、「衛星通信」の欄がオンになっていれば、圏外に入ったときに衛星通信モードに自動で切り替わり、ステータスバー右側に「衛星」の文字が表示される。

 なお、条件として、「空が見える、周囲に木や山、建物などの遮蔽(しゃへい)物がない場所」であることが必要なので覚えておきたい。

photo 画像はAndroidでau Starlink Directに接続している際に、アンテナピクトに衛星のアイコンが表示されているイメージ(出典:KDDI)

 余談だが、2025年4月時点のKDDIのプレスリリースによれば、auのモバイル通信網の人口カバー率は99.9%超だが、面積カバー率は約60%だ。圏外など自分の日常には関係ないと思う人も多いだろうが、“残り40%”への備えは平時のうちに済ませておきたいものだ。

 もちろん、山や海などに頻繁に足を運ぶ人にとっては、スマホだけに頼るのではなく、GPSデバイスや船舶用衛星電話などの専門的な機器があった方がよいだろう。しかし、単に田舎で生活していたり、地方へ車で旅行をするだけだとしても、雪山でのスタックや、山道でのパンクなど、衛星通信が役立つシーンは考えられる。

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