「Google Pixel 10a」レビュー:aシリーズらしい取捨選択のうまさが光る Pixel 9aとの差分をどう考えるかがカギ(2/3 ページ)

» 2026年04月13日 08時00分 公開
[石野純也,ITmedia]
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チップ据え置きながらGPUは上位モデル以上? 非対応のAI機能も

 性能面で、これまでのaシリーズと異なるのが、プロセッサを据え置きにしたことだ。Pixel 10aにはPixel 9aと同じTensor G4が搭載されており、処理能力は上がっていない。言い換えるなら、上位モデルとほぼ同じ処理能力という売りが失われた形になる。ベンチマークアプリの「Geekbench 6」で計測したCPUのスコアは、シングルコアが1728点、マルチコアが4373点。手持ちのPixel 10よりも数値は低い。

Pixel 10aPixel 10a Geekbench 6で計測したPixel 10aのCPUスコア(写真=左)。こちらは、Pixel 10のもの。1世代進んでいるだけに、CPU性能は上がっている(写真=右)

 一方で、GPUに関してはPixel 10シリーズの「Tensor G5」がImagination PowerVR系のものを採用していることもあり、Tensor G4の方が数値が上という逆転現象が起こっている。Pixel 10シリーズへの最適化を諦めたアプリもあり、性能を要求されるゲームを遊ぶのであれば、上位モデルよりもPixel 10aがベターといえる。価格面だけでなく、こうしたパフォーマンスもTensor G4を据え置きにした理由なのかもしれない。

Pixel 10a Pixel 10aのGPUスコアは8804点を記録。Pixel 10は4000点台だったので、2倍以上の差がついた格好だ

 ただし、メモリの関係で一部のAI機能は利用できない。Pixel 10シリーズが対応した「マジックサジェスト」は、その代表例といえる。AIがパーソナルデータを蓄積して、メッセージや電話の最中にレコメンドするというもので、この説明だけでもメモリを消費してしまうのは直感的に分かるだろう。一方で、必ずしもこの機能が現在、役に立っているかというとそうでもない。

 レコメンドしてくれない、もしくはレコメンドの条件が分からないのはPixel 10のレビューで指摘した通り。現時点では、ないと困る機能にはなっていない。同様に、スクリーンショットを保存し、後からAIで解析できるPixelスクリーンショットにも非対応だ。この機能はメールなどを取りあえず保存しておき、後から検索したりまとめたりする際に便利な反面、ないと致命的というわけではない。ユーザー側で使い方を工夫しながら見いだしていく必要があるため、aシリーズに必須かといわれればそうでもない。

Pixel 10a Pixel 10シリーズに搭載されたマジックサジェストには非対応だ。ただ、現時点ではこれがないからといって困る場面は少ないだろう

 これに対し、同じAIでも、カメラの「カメラコーチ」にはしっかり対応している。具体的なアドバイスはクラウド側のAIが行っているが、一部はTensor G5の性能に依存しているといわれていたため、Pixel 10aが対応したのにはやや驚きがあった。この機能も、撮影に必須というわけではないが、実際に使ってみると、確かに構図はよくなるし、カメラのモード選択にも迷わない。

Pixel 10a 被写体に応じた撮影のヒントを得られるカメラコーチには対応する。Pixel 9aにはなかった機能だ(モデル:紬希奈生)

 以下の写真は、筆者が適当に撮った写真と、カメラコーチの指示に従って撮った写真の比較だが、後者の方が見栄えのする写真に仕上がっている。構図や目線の高さ、さらには背景をどの程度まで入れるかといったアドバイスがステップバイステップで表示されるので、参考にしやすい。普及価格帯のモデルとなると、必ずしもカメラや撮影に詳しい人ばかりが手に取るわけではないため、こうした機能に対応した点は評価できる。

Pixel 10a 背景が雑多で、縦長の電話ボックスと写真の向きがあまり合っていない
Pixel 10a カメラコーチのアドバイスに従ったところ、より人物をフィーチャーした写真に仕上がった
Pixel 10a
Pixel 10aPixel 10a
Pixel 10aPixel 10a 本体を縦持ちにしたり、上3分の1に顔を入れて目線を合わせたりするよう、アドバイスされた。その結果が上記の写真だ
Pixel 10a
Pixel 10a 中途半端な距離感だったため、より近づいてポートレートモードに切り替えるよう指示が出た。使用前と使用後を比べると、明らかに後者の方が見栄えのする写真になっている

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