Y!mobileのeSIM再発行で困ったハナシ iPhoneとAndroidの機種変更でいまだ「手数料4950円」が発生?(1/2 ページ)

» 2026年04月13日 16時36分 公開
[田中聡ITmedia]

 eSIMが普及したことで、機種変更時のSIMの入れ替えがスムーズになった。2025年に発売された「iPhone 17」シリーズがeSIMのみの仕様となったことで、eSIMユーザーも増加したことだろう。eSIMは「物理SIMを抜き差しする手間が省ける」というメリットがある一方で、「転送、再発行できない」「誤って消してしまった」といったトラブルも起こる。

 筆者も2025年、eSIMにまつわるトラブルに遭遇した。典型的なものとはいえないが、明確に改善してほしい部分もあるので、ここで紹介する。

Y!mobile eSIM iPhone 17 Proとnubia Flip 2の2台持ちを試みたが、eSIMの設定で想定外の事態に見舞われた

Y!mobileで機種変更したらiPhoneのeSIMが“強制”移行?

 筆者はY!mobileをメイン回線で利用しており、端末はiPhoneを毎年買い替えている。ただしY!mobileは全てのiPhoneを扱っているわけではないので、iPhoneは他キャリアで購入したものを使用している。2025年は、「iPhone 17 Pro」を他キャリアで購入し、それまで使っていた「iPhone 16 Pro」からeSIMを転送するつもりでいた。

 同時期に、Y!mobileで折りたたみスマートフォン「nubia Flip 2」が、機種変更でも2年960円(月40円)で利用できるよう値下げされたので(関連記事)、このnubia Flip 2をサブ機として購入することを決めた。この時点でまだiPhone 17 Proは届いていない。

Y!mobile eSIM 機種変更でも2年間月40円で使えるということで、nubia Flip 2を購入した

 しかしここで1つ目の落とし穴があった。筆者の場合、機種変更でnubia Flip 2をオンラインショップで購入し、SIMはeSIMを選択した。既にY!mobile回線ではiPhone 16 ProでeSIMを利用していたので、nubia Flip 2をY!mobile回線で使いたい場合、My Y!mobileからeSIMプロファイルを再発行すればいいのだろうと考えていた。しかしnubia Flip 2が届いた後、この想定は誤りだったと分かった。

 nubia Flip 2とiPhone 17 Proはほぼ同じタイミングで届いた。まずはiPhone 16 ProのeSIMをiPhone 17 Proに移そうと試みたところ、なぜか「転送できない」とのエラーが出る。もしや……と思い、nubia Flip 2を開封して起動したところ、こちらにY!mobileの回線が移行されていた。

 これは、「ソフトバンク、Y!mobileで端末購入を伴う機種変更手続きを行っていただいた場合、端末の初期設定時に自動でeSIMがダウンロードされ、その後自動で回線が切り替わる」(ソフトバンク広報)仕様のため。Y!mobileオンラインショップで端末を購入する際、eSIMを選択するとnubia Flip 2にeSIMが有効化された状態で発送され、SIMカードを選択すると物理SIMとセットで発送されるというわけだ。

Y!mobile eSIM nubia Flip 2に回線が切り替わったため、iPhone 16 ProからeSIMがなくなり、転送できなくなった

Y!mobileでは「異なるOS間でのeSIM移行」は店頭でのみ受け付け

 ここまでならただの凡ミスで済むのだが、困ったのがこの後だった。nubia Flip 2にセットされた回線をiPhone 17 Proに移したいのだが、Y!mobileではiPhoneとAndroidのeSIM転送には対応しておらず、再発行手続きが必要になる。

 Y!mobileでは会員ページ「My Y!mobile」からeSIMの再発行手続きができるが、異なるOSでeSIMを転送する場合は「機種変更」扱いになり、店頭での受付が必要になるという。この機種変更の手続きは、店頭だと4950円の手数料が発生する。nubia Flip 2への機種変更で、既にオンラインでの手数料として3850円がかかっているので、そこからiPhone 17 ProにeSIMを移すだけでさらに4950円がかかることになる。

Y!mobile eSIM Y!mobileでは、新しい機種にeSIMを移行する場合、機種変更の手続きが必要になる
Y!mobile eSIM Y!mobileの場合、eSIMからeSIMへの機種変更は、ショップでしか受け付けていない

 Y!mobileでのeSIMの再発行は、同じ機種に再インストールするための措置であり、新しい機種にeSIMをインストールするには、機種変更の手続きが必要になる。なぜ、このような仕様なのか。ソフトバンク広報に確認したところ、「機種やOSによって設定やサービスなどが異なる場合があるため、機種変更手続きによって、利用端末・OSごとに適したサービスを正しく提供するため」とのことだった。

 ただしiOSの「eSIM クイック転送」とAndroidの「eSIM転送」は例外で、iPhone同士やAndroidの対応機種同士で機種変更する場合、再発行や機種変更の手続きをせず、この機能でeSIMのプロファイルを移行できる。

 SoftBankブランドでも同様に、異なる端末へのeSIM再発行は推奨していない。機種変更でeSIMのプロファイルを新しい機種に設定する必要があり、その際、店頭だと4950円の手数料が発生するが、オンラインだと無料で済む。

 ソフトバンクは2026年1月21日から、WebでのeSIM再発行手数料を、「当面無料」から「無料」に、端末購入を伴わない機種変更についてeSIMは「3850円」から「無料」に改定した(関連記事)。後者の改定により、SoftBankブランドはオンラインなら異なるOSのeSIMは無料で再設定できるようになった。

 しかしY!mobileの場合、機種変更手続きでeSIMの移行が無料になるのは物理SIMからeSIMへ変更する場合に限られる。Y!mobileでは、新旧端末がいずれもeSIMで、異なるOSのスマホに機種変更する場合、eSIMの移行手続きはショップでしか受け付けず、4950円の手数料が変わらず発生する。

Y!mobile eSIM 1月21日の改定以降も、Y!mobileではオンラインでのeSIM→eSIMへの機種変更はショップでの手続きが必要になる
Y!mobile eSIM Y!mobileのページには、機種変更を伴わないeSIMの機種変更はオンラインだと無料となっているが、これは元が物理SIMの場合。eSIM→eSIMはオンラインでは変更できないので、その旨を記載すべきだろう

 ちなみに、LINEMOは端末を販売していないため、異なるOS間でもeSIMの再発行ができ、手数料も発生しない。同じソフトバンクが提供する通信サービスでも、SoftBank、Y!mobile、LINEMOではeSIM再発行(再設定)の方法が一部異なるため、注意したい。

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