9月19日に発売された「iPhone 17」シリーズと「iPhone Air」は、物理SIMが利用できず、eSIMしか対応していない。そこで気になるのが、自分が利用している通信サービスでeSIMを利用できるのかという点だ。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアはサブブランドも含めて既にeSIMを提供している。
しかし、MVNOが提供している通信サービスは、一部でeSIMを提供していない場合がある。また、eSIMを利用できる場合でも、物理SIMからの切り替えや、eSIM再発行にかかる手数料はサービスによって異なる。この記事では、MVNOサービスのeSIM対応状況や手数料について整理したい。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアは既にeSIMを導入しており、メインブランドはもちろん、サブブランドでもeSIMを利用できる。しかしMVNOでは、サービスによってはまだeSIMを利用できない場合がある。また、複数キャリアの回線を提供しているMVNOの場合、回線によってはeSIMに対応していない場合もある。
4キャリアとも、オンラインで物理SIMからeSIMに変更、eSIMを再発行する際の手数料は無料(あるいは当面無料)だが、MVNOは自社でSIMを発行できないため、eSIMのプロファイルを発行する際の手数料をキャリアに支払う必要がある。この手数料はユーザーが負担するケースが大半となっている。
また、4キャリアとも、iPhoneとAndroidの一部機種で、Webサイトを介さずに端末間でeSIMのプロファイルを移行できる「クイック転送」に対応している。この機能を使えば、他のスマホにSIMを入れ替える感覚でeSIMを手軽に移行できる。クイック転送なら手数料がかからないので、積極的に利用したいところだが、この機能はKDDI系列の一部MVNOを除き、MVNOには提供されていない。
キャリアと比べた際、MVNOは「eSIMを提供していない場合(回線)がある」「変更や再発行には多くのケースで手数料が発生する」「ごく一部を除いてクイック転送は使えない」という障壁があることを覚えて起きたい。以上を踏まえ、主要なMVNOサービスのeSIM対応状況を整理していく。
IIJmioの「ギガプラン」は、タイプD(ドコモ回線)、タイプA(au回線)ともにeSIMに対応している。また、IIJのフルMVNOを活用した、データ専用のeSIMも月額440円(2GB)から提供しており、サブ回線にも適している。
物理SIMからeSIMへの変更は、SIMの交換と同等の扱いになり、2200円の手数料が発生する。なお、ギガプラン契約者を対象に、2025年11月20日まで音声SIMから音声eSIMに変更する際の手数料2200円を無料にするキャンペーンを実施しているので、現時点ではこの手数料はかからない。SIMプロファイル発行手数料としてタイプDが433.4円、タイプAとデータeSIMが220円発生する。eSIMの再発行手数料はタイプDが433.4円、タイプAとデータeSIMが220円で変わらない。
他に、11月20日までに音声eSIMを新規契約すると、契約事務手数料の3300円から1100円を割り引くキャンペーンも実施している。
【更新:2025年10月15日11時00分 IIJmioの「音声限定!SIM交換手数料割引キャンペーン」について追記しました。】
mineoはAプラン(au回線)とDプラン(ドコモ回線)ともにeSIMに対応しているが、Sプラン(ソフトバンク回線)はeSIMに対応していない。オプテージによると、SプランのeSIM対応については未定とのこと。
物理SIMからeSIMに変更する際、またはeSIMを再発行する際、eSIMプロファイル発行料として440円が発生する。ただし2025年11月25日までに申し込むと、契約事務手数料3300円と、eSIMプロファイル発行料440円を無料とするキャンペーンを実施している。
イオンモバイルはドコモ回線とau回線ともにeSIMに対応している。
物理SIMからeSIMへの変更は、マイページの他、イオンモバイルショップでも行える。eSIMに変更する際の手数料は3300円。eSIMの再発行手数料はドコモ回線が440円、au回線が220円かかる。
NUROモバイルではドコモ回線でのみeSIMを利用でき、au回線とソフトバンク回線ではeSIMは利用できない。ソニーネットワークコミュニケーションズによると、ドコモ回線以外へのeSIM対応の拡大については、「検討を進めている」とのこと。
物理SIMからeSIMへ変更する際、eSIMを再発行する際に440円の手数料がかかる。
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