eSIMオンリーのiPhone 17登場に伴い、eSIM対応の準備を始めたMVNOも増えつつある。
ドコモ回線を用いているLIBMOでは現在eSIMを提供していないが、eSIMの対応に向けて準備中とのこと。
QTモバイルはeSIMを提供していないが、2025年10月下旬頃から、九州各県のQTモバイルショップでeSIMの新規手続きや、物理SIMからeSIMへの変更手続きを開始する。QTモバイル公式サイトでの手続きについても準備を進めているとのこと。eSIMの対象回線はドコモとauで、ソフトバンク回線は未定となっている。
y.u.mobileでは現在eSIMを提供していないが、9月30日に、eSIMの導入を進める旨を発表した。
現在、y.u mobileを契約しているユーザーに対して、SIMカードからeSIMへの切り替えをできるようにすることを検討しているという。具体的な手続き方法や受付開始時期については、導入のめどが立ち次第、改めて案内する予定だ。
NifMoでは現在eSIMを利用できないが、2026年2月頃をめどに、eSIMに対応する予定。iPhone 17シリーズやiPadなどのeSIM専用端末でもNifMoを利用できるよう準備を進めているとのこと。
OCN モバイル ONEはeSIMを提供していないが、新規受付を終了していることもあり、今後も提供する予定はない。OCN モバイル ONEでiPhone 17シリーズを利用する場合、他の通信サービスに変更する必要がある。
今回、各社のeSIM対応状況を調べて分かったのが、MVNOによって手数料の差が意外とあること。ドコモ回線の場合は433.4円〜440円、au回線の場合は220円となる。トーンモバイルはドコモ回線だが、比較的安い352円に設定されている。
基本的にはこれらの金額がベースになっているが、IIJmioの場合、物理SIMからeSIMへの変更にも別途2200円の手数料が発生する(11月20日までは無料)。また、HISモバイルはeSIMへの変更やeSIMの再発行は一律1100円、エックスモバイルはeSIMへの変更やeSIMの再発行は一律3300円となっており、他のサービスよりも高い。イオンモバイルは物理SIMからeSIMへの変更で3300円と高めの設定になっている。
そんな中、日本通信はeSIMへの変更や再発行が年3回までなら無料としており良心的だ。J:COM MOBILEはeSIMへの変更や再発行は全て無料で、今回調べた中では唯一、eSIMにまつわる手数料が一切かからない。mineoも11月25日までeSIM関連の手数料を無料としているので、今がeSIMスマホへの乗り換えチャンスといえる。
iOSのクイック転送は、調べた限りはBIGLOBEモバイルとJ:COM MOBILE(いずれもau回線)が対応している。恐らくKDDIがeSIMクイック転送に関わる機能を2社に開放しているためだと思われるが、他のMVNOでは利用できず、不公平感が生まれている。クイック転送が利用できれば手数料が発生せず、ユーザーの便益に直結する。こういう機能こそ、総務省が主導して開放を促すべきではないだろうか。
今回調べた限り、ソフトバンク回線を用いたMVNOでeSIMに対応しているサービスを発見できなかったのも気になった。どのような事情があるのかは定かではないが、ユーザーの利便性を最優先に対応を進めてほしいところだ。
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