「“積読(つんどく)”は悪?」「本は最後まで読むのが美徳?」 本と怠惰を愛するKindleユーザーが、完ペキ読書をやめるために活用しているコト(1/4 ページ)

» 2026年04月17日 13時20分 公開
[梅林日奈子ITmedia]
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 本は、ちゃんと真面目に読んだ方がいいに決まっている。分かっている。

 でも実際、買った本をしっかり読み切るためには時間と労力を要する。その“余裕”を捻出することは、忙しいビジネスパーソンにとっては簡単なことではない。

 知的好奇心に駆り立てられて深夜の勢いで買った本の購入履歴を、正気に戻った翌朝の通勤電車で見つけると、「あー、また読まない本を買っちゃった」と切ない気持ちになる。

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 そんな悲しき“積読(つんどく)本達”と、なかなか本に向き合う時間がない人々に向けて、今回はKindleヘビーユーザーの筆者が実際に電子書籍の積読を消化できた具体的なテクニックと、「全て完璧に読まなきゃ」という“完璧主義あるある”の呪縛を解く、読書の心構えを紹介したい。(※積読:購入した書籍を読まずに積んでいる状態を表す俗語)

そもそも積読は悪なのか?

 『ブラック・スワン』の著者として有名なナシーム・ニコラス・タレブは、「読まない本にこそ最大の価値がある」として、積読の価値を説いている。

 「読んだ本はすでに自分の血肉となった過去の知識にすぎない。しかし、読んでいない本の山は、自分がいかに何も知らないかを常に突きつけてくれる」──というのがタレブの主張だ。

 彼は積読のことを「アンチ・ライブラリー」と称し、アンチ・ライブラリーが増えれば増えるほど、人は研ぎ澄まされるという。

 知識に対する謙虚な姿勢は素晴らしいが、実際、積読に価値を見いだす彼は一般人がのけぞるほどの多読家だ。彼の膨大なインプットの痕跡が記録されるノートブックでは、難読とされる哲学書のレビューが大量に記録されている。

 積読は普段から本に触れている人にとってはメリットがある。ただ、まったく本を開かない人にとってはストレージを圧迫する罪悪感の塊になる。

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全て読み切ることは、必ずしも美徳ではない

 結局本の価値は、読むという行為があってこそ生まれる。時間の限られているビジネスパーソンこそ、貴重な自由を割いて得た知識は自分のものにしたいものだ。

 しかし、完璧主義の人ほど「一度手を付けた本は全て読み切らなければならない」という義務感にとらわれてしまい、本を読み始めるまでの内面的なハードルをさらに上げてしまう。

 本を読むことのゴールは必ずしも最後まで読み切ることではない。本を読んだ後の目的やゴールを限界まで具体化することで、本の中のどの部分が自分にとって重要なのか、正確に抜き出せるようになる。

 特に電子書籍であれば、さまざまな機能を活用することで、効率的に読書を進められる。ここからは、Kindleを活用して完璧主義から脱却するためのテクニックを、「環境づくり」「インプット」「アウトプット」の3つのステップに分けて具体的に紹介していく。

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