「Galaxy S26 Ultra」のカメラを徹底検証 F1.4の明るいレンズは「冬の欧州」でどこまで通用したか(1/2 ページ)

» 2026年04月21日 11時00分 公開
[石井徹ITmedia]
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 サムスン電子のフラグシップスマートフォン「Galaxy S26 Ultra」を持って、2月末から3月上旬にかけてアムステルダム、バルセロナ、ストックホルムの3都市を巡った。冬のヨーロッパは曇天が多く、日照時間も短い。カメラにとっては決して楽ではない条件だ。

Galaxy S26 Ultra 冬のヨーロッパをGalaxy S26 Ultraで撮影した

 Galaxy S26 Ultraのカメラ構成は、2億画素の広角(F1.4)、5000万画素の超広角(F1.9)、1000万画素の3倍望遠(F2.4)、5000万画素の5倍ペリスコープ望遠(F2.9)の4眼構成だ。S25 Ultraからセンサー自体は据え置きだが、広角のレンズがF1.7からF1.4へ、5倍望遠がF3.4からF2.9へと、2つのカメラで開放値が明るくなった。レンズが明るくなったことで、サムスンの公称では広角カメラの明るさが47%改善したという。

Galaxy S26 Ultra Galaxy S26 Ultraの背面。4つのレンズが縦に並ぶ

 これらの変化が実際の撮影でどう効いてくるのか、旅先で撮った写真とともに見ていく。撮影は全てオートモード、1200万画素(デフォルト設定)で行っている。

Galaxy S26 Ultraで撮影 アムステルダムの運河とボート。曇天下でも水面の反射や建物の色味が自然に出ている
Galaxy S26 Ultraで撮影 アムステルダム国立美術館の正面。れんがの質感や大型バナーの色彩がよく出ている

2億画素広角カメラを曇天の街並みで試す

 2月末のヨーロッパは日照時間が短く、空はほとんどグレーだ。こうした条件では色がくすみがちだが、Galaxy S26 Ultraの広角カメラは建物の壁面やれんがの色をしっかり拾ってくれる。アムステルダムの運河沿いでは、水面に映る建物の反射まで細かく描写されていた。運河を行くボートの船体の文字も判読でき、1200万画素のデフォルト解像度でも日常の記録には十分だと感じる。

Galaxy S26 Ultraで撮影 カサ・バトリョの正面。有機的な曲線の外壁と色タイルの描き分けが見ものだ
Galaxy S26 Ultraで撮影 カサ・バトリョを別角度から。壁面の円盤状タイルの色が1枚ずつ異なっているのが分かる

 バルセロナのカサ・バトリョでは、ガウディ建築の複雑な曲線と色タイルの再現力が試された。曇り空でも壁面のタイル1枚1枚の色の違いが識別でき、ダイナミックレンジの広さを感じた。特にファサード上部のモザイクタイルは青から緑、紫へのグラデーションが繊細で、これをつぶさず描写できているのは好印象だ。一方で、サムスン製スマホ特有の彩度の持ち上げはある。肉眼で見たよりもやや鮮やかに写る傾向は、Galaxy S25 Ultraと同様に引き継がれている。好みは分かれるところだが、SNSにそのまま上げるなら編集不要という見方もできる。

Galaxy S26 Ultraで撮影 ストックホルム・ガムラスタンのストールトルゲット広場。黄、緑、赤と色の異なる建物が並び、カフェでくつろぐ人の姿も見える
Galaxy S26 Ultraで撮影 ガムラスタンの石畳の路地。両側の建物の壁面にある経年の風合いまで写し込まれている

 ストックホルムのガムラスタン(旧市街)では、石畳の路地の質感や建物の細部の描き込みを試した。解像感については文句がない。広角端で建物全体を入れた構図でも、れんがの目地や壁面の塗装の剥がれまで読み取れる。

Galaxy S26 Ultraで撮影 凍結したストックホルムの水辺。氷の表面の亀裂模様や遠景のセーデルマルム地区の建物を同時に描写している

 ストックホルムの水辺では、一面に張った氷の表面テクスチャーと遠景の建物群を同時に写すシーンも試した。手前の氷の亀裂模様から奥の建物まで全域にピントが合い、奥行きのある画が得られた。

5倍望遠ズームの実力を試す 実用的なズーム域は30倍程度か

 Galaxy S26 Ultraのズーム構成は、広角(1x)、3倍望遠、5倍ペリスコープ望遠の3段階だ。5倍望遠には新しいALoP(All Lens On Prism)機構が採用され、開放値もF2.9に改善された。

Galaxy S26 Ultraで撮影 アムステルダムの通り、広角(1x)。奥に彫像が小さく見える
Galaxy S26 Ultraで撮影 同じ場所から3倍前後でズーム。彫像の形が判別できるようになった
Galaxy S26 Ultraで撮影 さらにズームした彫像のアップ。表面のテクスチャーやれんが壁の目地まで確認できる

 アムステルダムの広場にある彫像を広角から段階的にズームしていくと、5倍望遠の時点でブロンズ像の表面の凹凸まで読み取れた。壁面のれんがの目地や窓枠の細部も崩れていない。

Galaxy S26 Ultraで撮影 ストックホルムの凍った水辺から対岸の船を3倍前後で撮影。赤と白の船体の塗り分けがはっきり見える
Galaxy S26 Ultraで撮影 赤い船を30倍ズームで撮影した。船首のアンカーや木の外壁の塗装の剥がれまで写っている
Galaxy S26 Ultraで撮影 船の屋根にいた白鳥の置物をさらに高倍率で撮影した。粒子感が出て解像感は落ちている

 ストックホルムでは凍結した水辺の対岸の船を段階的に寄せて撮った。30倍まで上げても船首のアンカーのさびや外壁の塗装の剥がれまで確認でき、デジタルズーム領域としては十分な解像感だ。ただし、さらに倍率を上げて船の屋根の白鳥の置物を狙うと、粒子感が目立ち始めた。実用的なズーム域は30倍程度までという印象で、これはGalaxy S25 Ultraとほぼ同等の傾向だ。

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