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Intel、“オープンなクラウド”を目指すビジョン「Cloud 2015」を発表

» 2010年10月28日 13時15分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Intelは10月27日(現地時間)、オープンなクラウド環境の構築を目指すビジョン「Cloud 2015」を発表した。このビジョンの下、クラウドコンピューティングのオープンスタンダードモデルを策定するための非営利団体「Open Data Center Alliance」と、次世代データセンター実現のためのパートナー企業プログラム「Intel Cloud Builders」を立ち上げた。

 IntelはCloud 2015ビジョンで、「Federated(連合した)」「Automated(自動化された)」「Cliant-aware(クライアントを認識する)」の3つの条件を備えたクラウドコンピューティングの実現を目指す。連合したクラウドでは、コミュニケーション、データ、サービスはサービス提供業者間で簡単に移動でき、サービスとリソースは人を介さず自動的かつ安全に設定、プロビジョニングできる。また、ソリューションはエンドユーザーが使っているデバイスを認識し、各デバイスに最適化したサービスを提供できる。

intel cloud 2015

 Open Data Center Allianceは、BMW、Deutsche Bank、J.P. Morgan Chase、UBSなどさまざまな業種の70以上のエンドユーザー企業が参加し、ユーザー側が求めるオープンで互換性のあるクラウドおよびデータセンターソリューション構築に必要なハードウェアとソフトウェアを提示する。参加企業の年間IT投資額は500億ドル以上になるという。Intelはこのアライアンスで、アドバイザーとしての役割を果たす。

 Intel Cloud Buildersは、Intel Xeonベースのテスト環境でCloud 2015で目指すクラウドソリューションの設計・テストを行い、Open Data Center Allianceに対し、クラウドインフラの導入・運営方法の実際的な指針を提供していく。同プログラムの参加企業として、以下の各社の名が挙げられている。Canonical、Cisco、Citrix、Dell、EMC、Enomaly、Eucalyptus Systems、Gproxy、Hewlett-Packard(HP)、IBM、Joyent、Microsoft、NetApp、NetSuite、Novell、Parallels、Red Hat、Univa、VMware。

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