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» 2004年11月30日 17時00分 公開

面倒なビデオ編集はソフトにやらせてしまえば?わかりたい人のための動画エンコード講座(1/2 ページ)

「次はビデオの時代だ!」 このセリフを何度聞いただろうか? だが、今のところそれは商用コンテンツでしか実現していない。CD-ROMが登場しても、DVDが登場しても、ケータイでムービーが録画できても、普通の人の遊びとしては、動画遊びはデジカメ遊びの普及率には遠く及ばない。その原因は、やはり「動画は面倒だから」ということになるのではないだろうか? 今回は、その問題を緩和してくれる自動編集ソフトを紹介したい。

[姉歯康,ITmedia]

動画普及を阻む4つの面倒

 そう、動画がなかなか普及しないのだ。いや、「動画が普及しない」という言い方はマズい。DVDもHDDレコーダも、十分に普及している。「プロが作る映像を見て楽しむ」というレベルで言えば、ユーザーもそこそこ楽しんでいるといえるだろう。

 だが、デジカメ画像のように、一般ユーザーが撮影したパーソナルな動画が世に出回っているか? というと、そうでもない。ビデオカメラはそこそこ普及しているが、結婚式や子供の運動会を撮影して、上映会をやっておしまい……。この状況は基本的にここ10年くらい、そう大きくは変わっていないのではないだろうか?

 その要因については、これまでもいろいろなところで述べてきたつもりだが、結局、「動画は面倒だ」ということに尽きる。以下の「4つの面倒」がネックとなっているのだ。

面倒その1:撮るのが面倒

 何といっても動画は時間軸を持ったメディアである。ビデオカメラを持って撮影しようとすると、一定時間、カメラを固定するか、対象物に合わせてスムーズに動かさなければならない。

 これには技術と忍耐力が必要である。ただのスチルカメラを使うだけでも難しいのに……。そして、いい加減に撮影したものをあとで見ると、「映像を見るというのは、こんなに苦痛だったのか!」と思ってしまう。見るのもイヤになる。

 最近は携帯電話をはじめとして、小型のビデオカメラも出てきているので、環境も改善されている。が、小型のものを片手で持ってテキトーに撮影すると、さらにブレがひどくなる。動画の撮影はなかなか難しいものなのだ。

面倒その2:取り込みが面倒

 この点に関しては随分と状況が改善されてきているが、テープメディアを使った場合、その映像をパソコンに取り込んで扱うためには、テープの再生時間と同じだけの時間を要してしまう。これは面倒だ。

 世の中に普及しているDVカメラは、確かにデジタルで記録されるものではあるが、それでもテープというリニアなメディアに収められてしまっているため、デジタルであることのメリットはそれほど多くないのだ。

 その点、ディスクメディアなりSDメモリーカードなりに記録できる状況が整ってきたというのは、非常に嬉しいことだ。ユーザーはただ単にデータをコピーすればよい。この部分の面倒だけは飛躍的に改善されてきている。

面倒その3:編集が面倒

 動画のような時間軸メディアでは、どうしても編集が必要になる。

 たとえば結婚式。その場の時間の流れが、「間」も含めて非常に心地良いものであったとしよう。しかし、撮影したものを後で見る側には、なかなかそこまでは伝わらない。「間」が不要なものになってしまっていたりするのだ。基本的には、余分なシーンをなるべくカットして見やすくする工夫が必要になる。

 この「カットしてつなぎ合わせる」という作業が面倒なのだ。写真であれば、何らかのソフトでブラウジングしながら必要なカットを絞り込んでいくという方法が取れる。しかし動画の場合は、時間軸に沿ってシーンを見ながら、いちいち検討していかなければならない。音の悪いビデオは見るのが苦痛なので、音楽を組み合わせるといった手法も必要になる。

 さらに、つなぎ目(トランジション)をどうするか、文字をどう入れるか、なども考えなくてはならない。普通の人は「動画をどう編集すべきか」という教育を受けていないこともあり、そう簡単にはうまく映像を作れないのだ。

 その上、どの編集ソフトウェアもクセがあり、難しそうに見える。用語も難しい……。

 どうやらこの編集がいちばん厄介な問題のようだ。

面倒その4:見るのが面倒

 たとえば、友人から結婚式の様子を知らせるために、写真が送られてくるのと、DVDが送られてくるのとではどちらがよいか? 目的にもよるが、さっと見て感想を送れるのは写真の方だろう。動画になっていれば、1時間モノであれば1時間、見なければならないからである。

 さらに、撮影がヘタだったり、未編集で見にくかったりすれば、見る方にも苦痛が伴う。もちろん、「見たいコンテンツ」であれば、そんな苦痛はないのだろうが。

 こういった4つの面倒が重なって、「動画は難しい」という話になっているのだと思う。

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